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報連相は報連相で覚えない!?ってどういうこと
2023.10.02
報連相。
皆さんはこの言葉を聞いたことがあるでしょうか。恐らく大多数の方が「聞いたことがある」と回答すると思います。
報連相とは、報告・連絡・相談の頭文字をとって略した用語です。新社会人が組織に入り、初めに受ける教育でもこの報連相は重要視されており、ほとんどの新人研修の場で学ぶものです。
さて、そんな報連相ですが、どのようなポイントがあるでしょうか。
相談のポイント
① 困ったり判断に迷ったら、すぐに上司に相談をする
② 同じ相談や質問を繰り返さないようにする
③ 感謝の気持ちを忘れない
④ 結果を報告をする
相談は、仕事を進めるうえで欠かすことのできないアクションです。新人であれば、最初は分からないことが多く、判断に迷う場面も多いでしょう。そんな時に、上司(また先輩など)にすぐに相談し、次のアクションを明確にできると良いでしょう。
報告のポイント
①指示された仕事が終わったら、必ず報告をする
②指示を出した上司本人に報告をする
③事実と推測を混同せず、正確に報告をする
④結論を先に述べて、経過・理由・意見は後に述べる
⑤期間の長い仕事や途中で状況が変わった場合は、中間報告をする
⑥トラブルなど、良くない内容ほど速やかに報告をする
報告も重要ですが、それは完了報告だけを指しません。途中の経過を伝える中間報告も大切です。特に新人は仕事での不明点も多く、指示を出した上司も「大丈夫かな?」と不安を感じやすいです。そんな時に中間報告を入れると、上司も安心できますし、場合によってはアドバイスをもらえるかもしれません。
連絡のポイント
① 重要な連絡事項は必ずメモを取る
② 正確な情報伝達を心がける
③ 相手にとって分かりやすい連絡を心がける
連絡は関係者に必要な事項を正確に伝達することです。重要なことは「正確に」という点で、自身の感想や考えが基本含まないことに注意が必要です。
報連相ではなく“相報連”で覚える
ここまでの流れで少し違和感を持った方がいるとすれば、それは正しいかもしれません。というのも、冒頭でも述べていた「報連相」という表現が、ポイント部分から「相報連」という順序に代わっていませんか?
実は報連相という言葉が一般的なので見落としがちなのですが、新人が覚えるべき順番は「相→報→連」なのです。
ここで紐解いておいきたいのが、事実・所感・依頼という3つの要素です。即ち、報連相をこの3つの要素で考えた時に下記の表の通りになります。
表からも分かる通り、相談は事実・所感・依頼のすべてを含んでいます。つまり、伝えるべき(やりとりすべき)要素が多くなるため、それだけ重要性が高いと言えるのです。
例)上司に相談する場合
事実「昨日○○がありまして・・・」
所感「私は○○すべきと思っているのですが」
依頼「どのようにすれば良いかアドバイスをいただけないでしょうか」
一方で、報告は事実と所感のみで、依頼は含みません(依頼を含んだ時点で相談になります)。連絡は必要な事実のみを伝える行為なので、自身の所感や依頼は含みません。
このように、相談は依頼(=次につながるアクション)までを含むため、仕事の流れの中での重要性が高いと言えるのです。ただし、報告や連絡が不要ということではありません。中間報告や完了報告、関係者への連絡事項などは重要なことでもありますので、その点だけ誤解がないようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。聞き馴染みのある報連相が、相報連となると少し違和感を感じるかもしれません。しかしながら、新人に覚えてらもうべき順序は、事実・所感・依頼という3つの要素とともに相報連である、ということが理解いただけたのではないでしょうか。ぜひ自社の新人育成で報連相を教える際は、相報連で覚えてもらうと良いでしょう。
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