ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

ネタ切れ!?社内勉強会のテーマ、どうしてる?

2020.08.05

社内勉強会のテーマ、皆さんはどのように選定していますか?

社内勉強会のスタート時は、必然性のある課題が自然とテーマにあがるものですが、しばらく勉強会を続けていると、テーマ選定に追われるようになりネタ切れを起こすチームも出てきます。勉強会で取り上げるテーマは、どのようにして見つけたらよいのでしょう。

 勉強会のテーマ選定が難しいのはナゼ?

社内勉強会に限らず、スタートアップのときのチームには活性があり、何事にも真正面から取り組む意欲があります。また、そんなときは、発想力も豊かになり多種多様なアイデアが浮かぶものです。必要性があり、目的があれば、がむしゃらに形にする決意が働くでしょう。これは一種の使命感といえるかもしれません。

さて、「仲間に共有したい」「解決したい」など、必要性を持ったテーマがあって皆さんは勉強会を開催します。そのテーマが共有され解決したときに勉強会の使命は果たされますが、理想的なのは、この勉強会の参加者や様子を見ていた第三者が、新たに勉強会を開催して「学びの場」が継続され、文化として醸成されていくことです。しかし、仕事への向き合い方や問題解決のアプローチの違いなどから、皆さんのように、勉強会に対して主体的に動ける人は少ないものです。それでも勉強会の有効性を知り継続したいと思うのならば、やはり、運営チームが行動を起こすしかありません。

 社内勉強会は社員が主体的に運営する学びの場ですが、上記のように計画的に運営が始まると、同じ社員でありながら「運営チーム」と「参加者」にはっきりと線引きされていくチームがあります。そうなると“社員による社員のための社内勉強会”だったはずが、“運営チームによる運営チームのための社内勉強会”に様相が変わっていきます。もし、このような状況にあるとしたら、運営チームの思考は内向きになり、テーマ決めは本当に苦しい作業となるでしょう。

 集合研修のテーマはどうやって決めてるの?

ところで、「学びの場」の社内プロフェッショナル、人事や総務部門の担当者はどのようにして研修テーマを決めているのでしょうか。

「各階層別の育成課題はなんだろう」

「社員は何を学びたいと思っているだろうか」

「どのような能力を伸ばせば組織がよい方向に向かうのだろう」

人事や総務部門の担当者は、こうしたことを念頭におき他部署と協議をし、リサーチを重ねて人材育成計画を立てていきます。もちろん、人材育成計画は会社の経営方針に沿ったものでなくてはならないので、社内勉強会とは目的も規模も違います。そのため集合研修の研修内容は入社年次や職位ごとに概念化しがちです。また、長期的な視点で計画されていることも多く、研修対象者の「やらされ感」につながることもあるようです。

しかし、人材教育のプロ、人事や総務部門の担当者が社員の成長を想い、知恵を絞ってまとめたのが会社の人材育成計画だということを忘れてはなりません。ここで、企業の人材開発責任者が、階層別研修でどのようなテーマを重視しているかがわかるデータがあるので見てみましょう。(※)

 ■若手社員研修 …「自律的・主体的に仕事する力」 を特に強化

・前に踏み出す力(主体性、働きかけ力、実行力) 64.9%60.9%

・考え抜く力(課題発見力、計画力、創造力) 63.6%66.7%

■中堅社員研修 …「育成力」、続いて「職場への影響力」 を特に強化

・後輩を指導・育成する力 80.1%78.3%

・自らの考えを発信し、周囲を動かす力 68.9%69.6%

■課長クラス研修 …部下を動機づける力の強化意向が顕著

・部下を指導・育成する力 80.8%/73.9%

・部下を動機づける力 68.9%58.0%

※リクルートマネジメントソリューションズ 人材開発実態調査2017より抜粋

(数字は、社員1000名以上の企業(n=151/1000名未満の企業(n=69)を母数とした回答選択率)

 これらは、弊社にも多くの企画・実施のご依頼をいただく研修テーマで、企業のご担当者にお話しを伺うたびに、現場の声や自社をとりまくビジネス環境などを考慮にいれながら、最善の研修テーマを模索された経緯を聞くことができます。そうした意味では、集合研修と社内勉強会のテーマは社員の成長を目指す点で本質的に変わりはなく、印象ほどの乖離はないように思えます。

 集合研修のテーマを社内勉強会的に分解してみる

そこで、勉強会の運営チームに会社が行う集合研修のテーマを積極的に活用してみることをお勧めします。もっとも、社内勉強会には現場感覚が求められます。また、そうした活動ができる柔軟なポジションにあるといえます。人事や総務部門が概念化したテーマを、社内勉強会ではブレークダウンして、現場の問題や課題に仕立て直してみてはいかがでしょうか。

 たとえば、会社主導で行われる「指導者研修」。おおむね部下指導の心構えやコミュニケーションスキル、育成計画などがカリキュラムに並びますが、現場目線で分解すると、

「何を教えたらいいんだっけ。自分の業務の棚卸しをしてみたけど漏れはないかな」

「指導にかける時間がとれないよ。部下指導の前にタスク管理を効率化したいけど、みんなどうしてるんだろう」

「コミュニケーションというけど、そもそも若手社員の言語がわからない。ちょっと若者言葉を知りたいな」

こんな感じになるかもしれません。集合研修では取り上げにくいけれど、勉強会のテーマとしては成立しそうではないですか?

社内勉強会は非公式な「学びの場」のため自由度が高く、その分テーマ選定は難しくもあります。しかし、それこそが勉強会運営チームの醍醐味、面白味ともいえるでしょう。社内で課題になっていること、ビジネス環境にふさわしい人材像など、人材教育のプロである人事や総務部門の見解を参考にしながら、そのうえで、現場の社員と親和性のある身近なテーマを設定してはいかがでしょうか。

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