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ロクゼロコラム

ロクゼロVOICE

ロクゼロVOICE Vol.04 株式会社ネットケアサービス

2023.01.31

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株式会社ネットケアサービス

株式会社ネットケアサービス

1998年に創業し、コンピュータ利用技術の開発/販売、ソフトウェア・サービス、及びコンピューター・コンサルタントを主業務とします。「つなぐ、すべてを」をビジョンに掲げ、ニューノーマルな働き方が求められる今、優れたICT技術により、多様化するお客様の「つながる」を支え、社会の革新に貢献しています。

ネットケアサービスについて

  • 渡邉

    本日はお忙しい中、ロクゼロVOICEにご協力いただきありがとうございます。早速ではございますが、貴社の事業内容をくわしく伺えますでしょうか。

  • 矢田 様

    弊社は、ネットワークソリューション、ネットワーク構築、ネットワークトラブル解析、サーバ構築、システム開発、そして保守までを一環で行っている会社です。大阪に本社があり、山形と東京と山口に事務所を構えています。国内を中心にサービスを展開しており、現在は東北~九州でお取引がある状態です。社員数は、全社で30名程です。

  • 渡邉

    皆さんの様子を拝見すると、ご自宅の方やオフィスにいる方、様々な働き方があるように見えますが、コロナ禍で働き方は変化しましたか。※矢田さんはご自宅、内山さん、小橋さん。山岡さん、平田さんはオフィスより参加いただいております。

  • 矢田 様

    会社の方針としては、出社でもテレワークでもどちらでもよいとしています。わたしは完全にテレワークですが、全社でみると事業所に出社している社員の方が多いです。実をいうと、わたしはコロナ前からテレワークでしたが、コロナをきっかけにテレワークに転身した社員もいます。

  • 渡邉

    出社される社員が多いということは、オフィスで密なコミュニケーションを取りながらチームワークを重視して仕事を進めることが重んじられているということでしょうか。

  • 矢田 様

    そうですね、割と密なコミュニケーションだよね?
    一同:(大きく頷く。)

社長自らが社員教育の最前線

  • 渡邉

    働き方や仕事の進め方について教えてくださりありがとうございます。このまま人材教育のお話に入らせていただければと思います。貴社はチームでコミュニケーションを密に取りながら仕事を進めるということでしたが、一般的にIT企業というと、SESなど職種的に自己完結するような仕事の進め方が多いですよね。弊社とお取引のある他の企業様からは、個人プレーの仕事のため、コミュニケーションが薄くなっているとよくご相談をいただきます。そうした仕事の進め方は人材教育が手薄になる傾向があるんです。例えば、予算をつけるから「自分たちで好きな本買ってね」とか、「eラーニングを受講しておいてね」とか。基本的には社員に任せる企業様が多いのですが、貴社の教育環境はいかがでしょうか。

  • 矢田 様

    まさに渡邉さんのおっしゃる通り、以前までは、お金は出すから自分で勉強してねというスタンスでした。新入社員が入社した際にマナー研修などは実施するのですが、あとはOJTで教育をする制度でした。

  • 渡邉

    やはり以前はそうだったんですね。今は何か変化がありましたか?

  • 矢田 様

    昨年、社員数が30人になったことがきっかけで、人材教育に力をいれていくことになりました。社員数がもっと少なかった頃は、上層部がプレイングマネージャーだったため、OJT制度はあるけれども十分に教えられる環境ではありませんでした。そうした現状に社長が問題提起をしまして、きちんと勉強していこうと。それで勉強会を始めたのがつい最近の話です。

  • 渡邉

    そうすると採用は積極的に行ってきたけれど、人材育成環境はというとOJTという名の放置プレーになっていたというわけですね。

  • 矢田 様

    そうですね。ですから、主体的に仕事を進められる人材は会社に残って、受け身な姿勢の社員はだんだんと実力差がついてくるから、会社に居づらさを感じるようになったのではないかと思います。

  • 渡邉

    そこに対して社長自ら社員が辞めない企業風土を作っていこうと声を挙げたわけですね。

  • 矢田 様

    はい。社長が「人材教育をやるぞ」と旗振りをして、当初は自ら資料を作って勉強会を実施していました。その後、私も社長に勉強会のメンバーに誘われ、今一緒に開催をしている状況です。

  • 渡邉

    伺っていると話しやすい雰囲気をもっている社長様ですね。 ところで、人材教育を行うと決めた際に、勉強会だけでなく集合研修の実施も一緒にご検討されたのでしょうか。 これまで外部の講師を呼んで研修を実施されたことはありますか?

  • 矢田 様

    はい、あります。 これまで外部の研修と内部の研修の2つを実施しています。

  • 渡邉

    山岡さんは如何でしょうか。

  • 山岡 様

    外部の研修は新入社員が受講しています。内容としてはビジネスマナーを中心にした2日程度の公開講座です。

  • 渡邉

    内山さんは如何でしょうか。

  • 内山 様

    入社して1か月間は研修期間として、新入社員全員が外部の研修に参加しています。それ以外の研修は基本的に内部の研修です。

  • 渡邉

    研修期間1か月とみっちりと勉強機会を設けているのですね。

  • 内山 様

    1か月ありますが、外部の研修を受けるのは山岡が申した通りビジネスマナーの2日間です。他は、ほとんど社内のOJTがメインになります。

  • 渡邉

    集合教育は新人がメインで、それ以外のスキルアップの機会は社内で創出しているんですね。 これまでに勉強会を実施されているということですが、最初はどのようなテーマで行ったのですか。

  • 小橋 様

    最初は社長の講義を受けました。 内容としては、「社会人として大切なこと」や「ネットケアサービスが求める人材」についてでした。そのあとは勉強会用のプロジェクトを設けて実施しました。

  • 渡邉

    具体的にどのようなプロジェクトだったのでしょうか。

  • 小橋 様

    ネットケアサービスのウェブサイトをリニューアルするというものです。 「弊社のHPを若手社員だけで改善する」という課題が与えられ、約1年はこのプロジェクトに取り組んでいました。

  • 渡邉

    勉強会という名のアウトプットの場だったわけですね。

  • 内山 様

    実践的な内容で、一プロジェクトを若手メンバーで行うことで、ビジネスパーソンとして、また技術者として力をつけていこうという目的がありました。

  • 渡邉

    斬新ですね。勉強会というより仕事なわけだ。 社長様は「習うより慣れよ」というスタンスなんですね。

  • 内山 様

    一同:うなずき

    社長は、経験ベースで「とりあえずやってみる」、そこから勉強していこうという考えを持っているように感じます。 そのプロジェクトも、社内で疑似的にお客様を作り、フィードバックをもらいながら仕事を進めるといった、かなり実践に近い勉強会でした。

  • 渡邉

    勉強会を始めた最初の1年間は、仕事に近いプロジェクトに取り組んでいたわけですね。 そうすると不思議に思うのが、なぜ弊社の「ロクゼロ」に行き当たったのでしょうか。

弊社「ロクゼロ」のサービスを利用しようと思ったきっかけ

  • 渡邉

    誰がロクゼロを見つけてくださったのでしょうか。

  • 矢田 様

    わたしがネット検索で見つけました。 最初は社長が作成したパワーポイントを使って勉強会をしていました。 私がメンバーに誘われた時に、同じように引き続きやってほしいと言われたのですが、 毎週勉強会をするにあたって、それなりのクオリティのものを毎回作成するのがかなりの負担でして、勉強会のツールを探しているところ「ロクゼロ」に行きつきました。

  • 渡邉

    毎週やっているんですか!?それは大変ですね。

  • 矢田 様

    はい。本当に大変で、世の企業はどうしているのだろうと、気づいたら「社内勉強会」とネットで検索をしていました。 最初、渡邉さんの著書も読み、それを参考に勉強会を実施しようと思ったのですが、やっぱり資料作りのハードルが高くて。それだったら思い切ってロクゼロで、ある程度のクオリティを担保できるのなら、ということから利用に至りました。

  • 渡邉

    著書も読んでくださったのですね!ありがとうございます。 では、ロクゼロの利用に至った主なきっかけは資料づくりの手間が省けるという点だったわけですね。

  • 矢田 様

    そうですね。 あとは、単に講義を1時間実施するわけではなく、「自分の頭で意見を考えてアウトプットする形のコンテンツ」であることも社長としては良かったのではないかと思います。

  • 渡邉

    実際にロクゼロを導入されて何回ぐらい実施されましたか?

  • 矢田 様

    もう10回は確実に行っているかと思います。

  • 渡邉

    もう10回も実施しているんですね。 その時の講師はすべて矢田さんがされているのでしょうか。

  • 矢田 様

    今のところはすべて私が行っています。

  • 渡邉

    10回近くやられてみて使い勝手はいかがですか? 率直な意見をお聞かせください。

  • 矢田 様

    そうですね。勉強会はZoomで行うのですが反応が分かりづらいので、どのように参加者の手助けをしたらよいか分からない時があります。 マニュアルに「意見に困っている人がいたらこのようにアドバイスをしよう」というのがあるのですが、アドバイスのタイミングに迷います。対面だともっとやりやすいのかな。

  • 渡邉

    たしかに今マスクをしている人が殆どなので、反応が見えづらいですよね。

  • 矢田 様

    なので、Zoomの挙手機能を使って、困っているときは自分でサインを出してもらうよう工夫をしています。

  • 渡邉

    それはいいですね。 受講している皆さんはロクゼロについて何かご意見ありますか。 山岡さんからお願いいたします。

  • 山岡 様

    ロクゼロの内容は業務に直結していて、社会人として必要なことが学べます。それがロクゼロの良さだと感じています。 こういった内容を勉強できる機会が弊社にはなかったので、勉強会の実施は大変ありがたいです。

  • 渡邉

    続いて、小橋さんお願いします。

  • 小橋 様

    ロクゼロを使うことで勉強会が楽しい時間になっています。 ディスカッションの時間が設けられているのですが、大体時間を超えても話がまとまらないぐらい盛り上がっています。 同時に時間設定があるのでタイムマネジメントの練習にもなっています。内容自体は、社会人として重要なことが多いことに加えて、デザイン系の変わり種テーマもあるので飽きないです。

  • 渡邉

    続いて、平田さんお願いします。

  • 平田 様

    テーマの中で自分の業務にあてはめてみようというワークがあり、そこで他のメンバーの業務や意見を聞けることが新鮮ですし、役に立つ情報は自分の業務に取り入れることができるのでとても役に立っています。

  • 渡邉

    続いて、内山さんお願いします。

  • 内山 様

    外部講師の研修が少ない中で、改めてテーマに沿って勉強することで初心に帰れるため非常にありがたい時間になっています。 弊社の若手メンバーには新卒が多く、他の企業を経験したことがないので、テーマに触れるだけでも視野を広げる手助けになっていると感じています。

  • 渡邉

    皆さん、肯定的な意見をたくさん下さりありがとうございます。 私どもが望んでいた意見ばかりで大変うれしく思います。運営側の矢田さんへのご質問にもどりますが、ロクゼロで勉強会を実施されたことを受けて、今後の展開についてお考えになることはありますか?

  • 矢田 様

    これまでは私のみがファシリテーターを担っていましたが、今後はファシリテーター役を他のメンバーにもやってもらおうと考えています。 なので、ここにいるメンバーにもファシリテーター役を担う機会があるということです。

  • 渡邉

    内山さんは如何でしょうか?

  • 内山 様

    ずっとファシリテーター役のマニュアルがどういうものか気になっていたので楽しみです。

  • 渡邉

    良いですね。 80社以上の企業様にご利用いただいておりますが、6割はファシリテーター役を回して実施されています。 皆さんがファシリテーター役をできるようになると、もっと勉強会が活性化していくと思います。

  • 矢田 様

    はい。今後、皆さんがファシリテーターを務めていくのが楽しみです。

  • 渡邉

    本日は貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。 ぜひ今後ともご活用くださいませ。

矢田 優子(やだ ゆうこ)

勤務年数:10年

技術統括部所属。ネットワーク機器の営業を担当。社内の人材育成にも携わる。

内山 恵加(うちやま よしか)

勤務年数:5年

ソフトウェア技術部所属。主にwebサービス等のシステム開発におけるフロントエンドの実装や、webサイト保守を担当。

小橋 愛瑠(こばし あむる)

勤務年数:5年

業務推進部所属。総務・事務・人事などの社内サポート業務が中心。それらを効率化するためのシステム導入も担当。

山岡 祐人(やまおか たくと)

勤務年数:5年

SI部所属。ネットワークの構築作業や保守業務などを担当。

平田 晴之(ひらた はるゆき)

勤務年数:1年

SI部所属。ネットワークの構築作業や保守業務などを担当。

ライター / 編集者

渡邉 良文(わたなべ よしふみ)

1976年、神奈川県生まれ。株式会社ヒップスターゲート ファウンダー。 富士通株式会社を経て、人材育成業界へ転身。数社の研修会社にて講師、コンサルタント、営業統括マネージャーを経験。 2007年、日本を代表する大手電機メーカーの新入社員1200人の研修を総合プロデュースし、大規模研修における独自のノウハウを蓄積。 2010年5月、人材教育コンサルティング会社「株式会社ヒップスターゲート」を設立。現在は受講者を主体とした研修に注力をして商品・サービスを開発。 受講者が研修に没頭できる環境を実現する「ビジネスゲーム」を提供したり、「人は誰でも、常に学習している(自ら成長できる)」をモットーに、研修内製化や社内勉強会といった、企業の人材育成の自走・自立のサポートに力を注いでいる。
著書:勝手に人が育っていく! 社員100人までの会社の社長のすごい仕掛け(かんき出版)