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フィードバックに欠かせない3つのポイントとは?

2021.09.17

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ここ数年、「新入社員研修のカリキュラムにフィードバックの講義を加えてほしい」という要望が増えています。その場合、グループワーク中のメンバーの様子やプレゼンテーションの仕方について、良かったところ、改善点などを受講者同士でフィードバックします。これは、社員がお互いの成長に関与することで、企業の発展につなげようとする考え方です。

フィードバックの定義とその目的

冒頭の「新入社員研修にフィードバックのカリキュラム」ですが、本当に増えています。メンバー間でフィードバックをすることが分かっていると、受講者が集中して研修に取り組むという利点があります。

しかし、何より、新入社員研修でフィードバックを経験し、その適切な方法について講義を受け学ぶことは、社員の成長の自律化に大いに役立ちます。昨今、フィードバックの重要性が見直されているのです。

ところで、フィードバックとはどのようなことでしょうか。ここで整理してみましょう。

フィードバックとは、“相手の言動・行動に対して、改善点や評価を伝える行為”です。ビジネス環境では、OJTなどの人材教育や、面談・1on1などの場面で、上司が部下に対して行うことが多いですが、仲間同士で良かったこと、改善点を指摘するのもフィードバックということができます。

また、対話を介したフィードバックがイメージされやすいですが、日報や報告書などの文書で行われることもあります。

研修のカリキュラムに導入されるなど、若いうちから経験を積ませたい“フィードバック”。その目的は、“社員各自の目標

達成や、適切な業務遂行のための手順指導や動機付けをするため”といえます。さらに、フィードバックを定着させることによって、社員が互いに高め合う企業文化をつくり、人材教育、技術向上の側面で自律、自走する風土を作ろうという目的もあります。

部下が期待するフィードバックとは

フィードバックは“される側が主役”であることは、その目的からみて明白かと思います。では、上司の側、フィードバックをする側は、部下の成長に寄与するフィードバックができているでしょうか。

フィードバックをする際のポイントは、「具体性」、「新鮮さ」、「シチュエーション」の3点です。よいフィードバックができれば、相手の納得感が高まり、改善行動や強い動機付けにつながります。どのような点に注意してフィードバックをすればよいのか、一つずつ確認していきたいと思います。

具体性

何事にも共通しますが、物事は具体的であればあるほど相手に伝わりやすくなります。

巨人軍の終身名誉監督である長嶋茂雄氏が、「ボールがバーッときたらドーンでバン!」とバッティング指導されたという話は有名です。バーッ、ドーン、バン!は長嶋さん独特の感覚であり、凡人にとっては抽象的に過ぎて「よく分からない」という天才エピソードな訳ですが、そこは、指導される側もプロ野球選手、何とか理解できてしまうのかもしれません。

しかし、これがビジネスの現場で通用すると思わないようにしましょう。フィードバックでは、何をどのようにするべきなのか、成果物のイメージや改善行動について具体的に伝えます。また、解決策や必要なスキルについても言及できると改善スピードが速まります。

新鮮さ

カップルや夫婦間で、過去の出来事を蒸し返して怒り出す人がいますが、これは悪いフィードバックです。

あまり昔のことは覚えていないし、ずっと許されていなかったのかと愕然とするのは、気持ちのよいことではありません。過去の蒸し返しが、相手との溝を深める原因になることもありますね。

良かったことも、問題のある言動・行動も、時間が経てば忘れてしまうのが人間というものです。フィードバックは感覚が新しいうちに行うことで効果が発揮されます。

フィードバックの新鮮さを確保するには、日頃から部下とのコミュニケーションを意識し、頻繁に対話の機会を持つのがよいでしょう。そうすることで、タイミングよく、ためらわずに指摘できるようになります。

シチュエーション

研修で受講者同士がフィードバックをする時、相手の良い点は伝えられますが、改善行動を指摘するのは難しく、なかなか伝えることができません。フィードバックの意義や有効性を講義すること、ネガティブフィードバックの伝え方を知ってもらうことで、少しずつ仲間に指摘できるようになります。

このように、ネガティブフィードバックは、する側、される側双方の心が痛みます。故に、お互いが必要以上のストレスを抱えないよう、リラックスできるシチュエーションを心掛けましょう。

とくに上司は、自分は高圧的ではないか、周りに他者がいて相手が晒し者になっていないか、などの気配りが必要です。そうした配慮をしたとしても、指摘される側は多少なりとも辛い気持ちになるものです。

される側がフィードバックによるストレスを受け入れるには、前述の“新鮮さ”同様に、日頃のコミュニケーションの頻度、互いの信頼関係の成立が鍵となります。

まとめ

フィードバックは、相手の成長を願い、また、目標達成の道筋をつける意味で、ビジネスパーソンにとって欠かせないスキルの一つです。上司から部下へ、あるいはメンバー同士で、より良いフィードバックを模索してみてください。

●目的は目標達成や適切な業務遂行のための手順指導や動機付け ●ポイントは「具体性」「新鮮さ」「シチュエーション」の3点 ●効果を高めるのは、コミュニケーションの頻度と信頼関係

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