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入社3年目に突入した社員がするべきこととは?

2022.04.12

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この時期、新入社員のフレッシュな様子に心が動きますが、先輩となる皆さんにとっても、同じように新しい季節の始まりです。とくに、挑戦や失敗を繰り返すことで成長していく1年目、2年目の社員と一線を画すのが、入社3年目社員の立場です。もう簡単に失敗ができない、そんな3年目社員のするべきことについて、まとめました。

入社2年目と3年目の変化に対応する

年次を重ねるにしても、ベテラン社員のそれと、20代の若者のそれは、自ずと意味合いが違ってきます。若手社員の1年間と成長・立場の変化は、ベテラン社員に比べて、とても劇的なのです。

新入社員にとって最も身近な先輩である2年目社員の皆さんは、新入社員のよい理解者でありつつも、ある意味で同格の階層に立ち、切磋琢磨する立場でもありました。

2年目社員本人に甘えがあるわけではありませんが、周囲の先輩や上司にしてみれば、彼らはまだまだ入社仕立てで、少し重たく難しい仕事を任せるたびに、温かく見守りながらもヒヤヒヤしているものです。そのため、つい口を出し、手を出し、何かと手伝ってしまうといったこともあるはずです。それが3年目ともなると、さすがに先輩や上司も彼らにそこまで手をかける余力はありません。

ここ数年、若手社員に求めるものとして「主体性」が挙げられていますが、3年目社員の主体性は、それこそ1年目、2年目に比較してかなり本格的なものです。なぜなら、入社3年目ともなると、一定の業務のなかでは、中核的な存在として仕事を任されるようになるからです。つまり先輩の助けを借りずに自分自身で判断することが求められ、しかも、より高い成果を生み出す責任のもとに置かれます。

それに加えて、3年目の社員は後輩を指導する立場に立つようになります。このとき、入社からの2年間を夢中で過ごすばかりで、自分の成長を振り返ったり、俯瞰で見たりすることがなかった人は、自身の立場の変化に苦慮することになります。

社員として主体的に、そして冷静に職場や仕事に関わっていないと、業務内容や社内で起きている状況を、分かりやすく嚙み砕いて後輩に説明することは困難です。また、内省が不十分だと、3年目社員に対して寄せられる、周囲の当然の期待に応えるだけの、心構えやスキルが備わらないこともあるでしょう。

そして残念ながら、先輩や上司が入社3年目に訪れる立場の変化を教えてくれることは稀です。なぜなら多くの先輩社員は後輩をかわいく頼もしく思っていますが、彼らはキャリア・コンサルタントではありません。後輩の人生の曲線に対して関心はあっても責任はないのです。

そのため3年目に立場が大きく変化することに気づくには、本人の主体性や自覚が大きく左右します。

入社3年目にするべきキャリアの積み方

では、入社3年目の年を迎えたら、どのように仕事に向き合うのがよいのでしょうか。

まずは、前段でお伝えした通り、「主体性」をより深く掘り下げることから始めることをお勧めします。ここでいう「主体性」とは、一人の社会人として、大人として、「自分のキャリアに責任を持つこと」を指しています。

主体性というと、仕事や社内の人間関係構築に積極的に関わることをイメージしますが、3年目社員の主体性は、それだけでは物足りません。極力冷静に、自身のスキルの過不足を整理したり、1年後、5年後、そしてもっと将来の自分について考えたりする必要があるでしょう。

いわゆるキャリア・デザインですが、これをするのとしないのとでは、今現在の過ごし方と近い将来の自身の成長に大きく差が出ます。要は、人生に対する目標とリスクヘッジの有無が決め手となるわけですが、こうして自分に責任を持つ意識こそ、一人前の社会人として期待される入社3年目の「主体性」ではないでしょうか。

次に、「後輩指導への本格的な取り組み」も3年目社員の大切なキャリアと言えるでしょう。これについても前段で触れていますが、後輩ができれば、遅かれ早かれその役割に立つことになります。

皆さんがご存知のように、後輩指導は技術や仕事の進め方を教えて終わり、ということはありません。社会人として相応しい行動がとれているか、一種、学生時代の風紀委員のように目を光らせなければならない側面もあります。しかし、実際には学生でもなければ風紀委員でもないのが悩ましいところ。お互いに成人した一人の大人であるだけに、事細かな指導がかえって後輩に受け入れてもらえない場合があります。

他人同士が11で物事を遂行していく過程には、本人達が想定しなかった衝突や無関心が起こり得ます。その時に先輩である3年目社員が、どれだけ自信をもって後輩に向き合えるかが、その後の二人の関係性を左右し、指導成果に表れます。

仕事の技術や進め方について、相手に分かりやすく丁寧に説明するには、自分自身もそれができ、よく理解している必要があります。そして、自分と異なる価値観を持つ後輩に対して、適切なマインドを伝え理解してもらうには、指導者として納得感のある振る舞いが身についていなければなりません。

思うに、何でもできる先輩である必要はないのですが、成長しようと努力し、曇りのない態度や心持ちで後輩と向き合える人間力は、どうしても備えておくべきなのだと思います。

まとめ

さて、入社3年目にあたってするべきこと、その心構えについて述べました。当然ですが、入社4年目には、また1つ階段を上る予定であるはずで、そのための準備もしていかないといけません。常に目標→準備→目標→準備の繰り返しで、少し疲れてしまいそうですが、それは人生の目的を成し遂げるために必要なこと。今は、その途中にいるのです。主体性をもっていきましょう。

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