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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

社内勉強会「30名集まる理想タイトル」VS「3名しか集まらない残念タイトル」

2020.09.14

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社内勉強会で扱うテーマが決まり、いざ参加者を募ろうとしている方。社内勉強会のタイトルにはこだわっているでしょうか?実は人を集めるにあたり、この社内勉強会のタイトルは、非常に重要な要素です。タイトル次第で30人集まるか、3人しか集まらないかが決まると言っても過言ではありません。

そもそもタイトルはそんなに重要!?と思う方へ

これはSNSの例になりますが、HubSpot Japanのシニアマーケティングマネージャーである戸栗頌平氏が、以下の調査結果を自身のブログで発表しています。

・Twtter→14~22字程度のタイトルが最も多くのシェアを獲得

・Facebook→25字程度のタイトルが最も多くの「いいね!」を獲得

社内勉強会のタイトルがこの例にそのまま当てはまるとは限りませんが、タイトル一つでもアプローチの質・量に差がつくという点で、参考にはなるでしょう。また、当然ながらタイトル名称そのものも、参加率に大きく関与すると考えています。以下の2タイトルをご覧ください。

①営業プレゼンを学ぶ会

2020年度成約率No.1 営業1課佐藤部長から学ぶプレゼンの極意

私はこの2タイトルを見たとき、内容は同じでも②に参加したいと感じます。理由は後で紐解くとして、マーケティングの世界でもこういったタイトルに関する調査や文献は数多くあるわけですし、見落としてはならないポイントではないでしょうか。

タイトルに入れたい表現とは

具体的にどのような表現を使うべきでしょうか。一律に「これを入れれば絶対に集まる!」というものはもちろんないですが、いくつかポイントはあるはずです。以下はその一例。

・数字を使う

・権威付けを使う

・固有名詞を使う

など

2020年度成約率No.1 営業1課佐藤部長から学ぶプレゼンの極意』

このタイトルの場合、

・数字を使う→成約率No.1

・権威付けを使う、固有名詞を使う→営業1課佐藤部長

といった部分が当てはまります。

他にも

・振り幅をつける(例:失注続きの私がNo.1になれたプレゼン術)

・共感を得る(例:第1声の「結構です!」をなくすテレアポスキル)

・疑問を投げる(例:営業プレゼン押しの一言、一緒に考えませんか?)

など、アイデアはつきないはずです。

皆さんは何を基準にお店に入りますか?

少し視点を変えてみましょう。そもそもなぜタイトル一つで参加率が変わるのでしょうか?ここには人の心理が影響すると考えられます。

例えば、皆さんが昼食を食べに行ったとしましょう。すでに味が分かっているレストランであれば、安心して行くことができるでしょうが、初めて行くお店は何を頼りにするでしょうか。インターネット上のレビューという方も多くいると思いますが、結局はその店の「見た目」で判断することが多いはずです。美味しそうな店構えであれば入るし、小汚いイメージなら入らない。とてもシンプルなのです。

社内勉強会も同様で、その会の見た目がまさにタイトルになるのです。もちろん料理の味(社内勉強会の場合は得る学び)も重要です。しかしながら、その場に参加する方が集まらなければ、いくらよいコンテンツでも宝の持ち腐れになってしまいます。

継続(トライ&エラー)も大切

1回目が好評だった場合は、同じようなタイトルで2回目を開催してもよいでしょう。しかし、必ずしも成功が約束されたものとも限らないでしょう(何をもってして成功なのかにもよりますが)。少なくとも参加率が伸びなかった場合は、タイトルを変えてみるなど、試行錯誤することも必要です。

先に述べたように「これを入れれば絶対に集まる!」というタイトルは残念ながら存在しません。自社の業種・業態、社員の傾向、はたまた社会情勢や流行によっても人に刺さるタイトルは変わってくるでしょう。

社内勉強会の参加率が悪いのは内容だけに問題があるとは限りません。ぜひ、トライ&エラーを繰り返し、「参加したい!」と思われるようなタイトルを考えてみてください。