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脱・グループ!最高のチームとなるために必要なこと

2021.09.06

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皆さんは集団と組織、もしくはグループとチームの違いについて説明できるでしょうか?これらは似たような言葉であるため、混同して使用している方も多くいるようです。例えば、グループとチームの違いは、下記のようにまとめることができます。

グループ:共通の性質で分類した人や物の集まり
チーム:ある目的のために協力して行動するグループ

ここで重要なのは、チームには「目的」「協力」といったキーワードが含まれている点です。
ある一定の目的(進むべき的)があり、そこに向かってお互いが協力している状態こそ、チームと言えるのですね。

最高のチームとは

では、そのチームの最上級とも呼べる「最高のチーム」とはどのようなものでしょうか。そこを知るためには、チーム発展の傾向をモデル化した「タックマンモデル」を知る必要があります。タックマンモデルとは、ブルース・タックマン(Bruce Tuckman 1938-2016)が提唱した組織進化のモデルで、チームが発展する段階を次の4段階に分類するものです。

第1段階 Forming(形成期)

チームが結成された直後。お互いをよく知らず、チームの中でどのように振る舞えばよいか、各メンバーが様子見をしている状態です。

第2段階 Storming(混乱期)

メンバー間の意見や価値観の違い、業務の進め方について対立が起きている状態。第1段階のFormingを経て、メンバー同士の意見交換が活発になると、メンバーそれぞれの考え方の違いが徐々に表面化してきます。

第3段階 Norming(安定期)

混乱期を経て、一体感が高まってきた状態。価値観や仕事の進め方が共通認識として形成されると同時に、メンバー個々の適性を活かした役割分担が進みます。

第4段階 Performing (遂行期)

チームとしての業務効率が最大限に高まった状態。チームワークを発揮し、チームとしての最大効率が出せるように各メンバーが連携できるチームは、この段階にあるといえます。最高のチームとは、Performing(遂行期)を維持できている状態のことを指すと言えるでしょう。

最高のチームを目指すためにすべきこと
では、この第4段階を目指すためには、どのようなことをすればよいでしょうか。4つのポイントを確認していきましょう。

①安心して発信できるチーム文化を作る
主体的・積極的な発言がしあえるチーム作りのためには、それがしやすい環境を整えることが重要です。例えば「相手の意見をいきなり否定しない」などのルールがあると良いかもしれません。

②ミッションと目標をセットで共有する
進むべき目的は重要という話をしましたが、目標は目的に向かうためのマイルストーンになります。ミッションも各メンバー間で齟齬のないよう言語化することも大切です。

③成長を見据えた役割分担をする
長期的な視点で最高のチームを形成するには、ただ得意分野を担当するだけではいけません。長い目で見た各自の成長も視野に入れながら、役割分担していきましょう。

④担当業務を相互チェックする
長い期間でチームタスクを遂行していると、作業が属人的になる場合があります。そうなると、互いのチェック機能が作用せず、思わぬほころびを生みかねません。そうならないためにも、お互いの業務を知る・チェックするということを行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。グループとチームの違い、そして最高のチームを作るためのポイントが理解いただけたかと思います。ここで書かれていることは、一部の方法論であって、実際の現場では具体的な障壁や問題が生じることでしょう。そういった部分も“避ける”
のではなく、チームとして真摯に取り組むことで、心理的な絆が生まれ、強いチーム作りの一助となる場合もあります。ぜひ多角的な視点からチーム作りを検討し、最高の状態を維持できるように心がけましょう。

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