Column

ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

『腹が減っては社内勉強会はできない』知っておきたいお菓子の効果とは?

2020.09.25

この記事をシェアする

多くの企業で実施されている社内勉強会ですが、主催者により実に様々な工夫が施されています。そんな中で、今回スポットを当てるのは「お菓子」です。なぜお菓子?と思われた方。実は社内勉強会をより快適な場にするために、このお菓子の果たす役割は小さくないのです。

お菓子で得られる主な効果

①空腹状態による集中力の低下を防ぐ

②噛む行為により脳を活性化させる

③糖分による栄養補給や酸味による刺激が入る

まず、①は非常にシンプルですが、皆さんも空腹状態で集中力が低下した経験をお持ちではないでしょうか。また、授業や会議といった静かな場で、自分のお腹が「グー」となってしまったという経験がある方もいるかもしれません。こういった場では、特に本人も恥ずかしい気持ちが出てしまいますよね。満腹になる必要はないですが、お菓子を食べてお腹を少しでも満たせれば、こういった事態や集中力そのものの低下を防ぐことができます。

次の②も有名な話です。野球のメジャーリーグにおいて、選手が試合中にガムを噛む行為をよく目にします。あれはものを噛むことにより、脳を活性化させ、集中力を生み出す効果があるそうです。また、脳内で記憶の司令塔と呼ばれる「海馬」を刺激することができ、記憶力の向上にもつながります。

最後に③。食べる行為そのものではなく、味や栄養素の話です。疲れている時に糖分が欲しくなることは、皆さんもご存知かと思います。これは、私たちの身体の中で最初に使用されるエネルギーが糖質であり、それを補おうとする行為とされています。一方で、酸味のあるお菓子類も刺激が入り、眠気覚ましにもよいかもしれません。

お菓子がもたらす開放のエネルギー

先述した要素の他に、お菓子を置くことによる心理的なメリットも存在します。それが「開放のエネルギー」です。例えば、以下の2つのシーンを想像してみてください。

・閉鎖的な空間で何も食べずに行うアイデア会議

・開放的な空間で飲食しながら行うアイデア会議

どちらの方が、より自由闊達な意見交換ができそうでしょうか。私は開放的な空間で何かを食べながらではないなかと思います。

もちろん閉鎖・開放という空間の違いもありますが、今回のテーマであるお菓子(=飲食)については、その有無により出てくる全体のアイデアの量・質にも影響を与えます。すなわち、各々へのリラックス効果を生むだけでなく、飲食しながら“皆が発言しやすい雰囲気”を作ることができるのです。

どのようなお菓子を用意すべきか

では、お菓子であれば何でもよいかというと、そうでもありません。社内勉強会の目的や実施そのものを阻害しないものが望ましいです。具体的には以下の通り。

・個包装されている

・一口サイズ(片手でつまめるサイズ)

・食べかすが散乱しない

普段一人で食べるお菓子ですと、ポテトチップス(カルビー)やアーモンドチョコレート(明治)、柿の種(亀田製菓)などを想像する方が多いかもしれません。しかしながら、これらは個包装されていなため、手に取ること自体を敬遠される方もいるはずです。また、食べかすが散乱しやすいポテトチップスや大きめの煎餅もやめたほうがよいでしょう。

ここまでを総括すると、個包装された「チョコレート」や「飴」が、社内勉強会の場には最も適したお菓子といえます。チョコレートについては、アルフォート(ブルボン)のようなビスケットタイプのもの、もしくはチロルチョコ(チロルチョコ)もよいでしょう。飴は三ツ矢サイダーキャンディ(アサヒグループ食品)のように多彩な味を楽しめるもの、特濃ミルク8.2UHA味覚糖)のように濃厚な味をもつのもよいかもしれません。

いかがでしたでしょうか。社内勉強会を雰囲気よく進めるためには、このような細かい配慮や工夫も必要だということがお分かりいただけたかと思います。今回はお菓子を取り上げましたが、その空間に用意するもの一つひとつに意味やメッセージをもたせることで、“参加したくなる”社内勉強会を作り上げることができるのです。ぜひこういった部分にも目を向けてみてください。