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「学生と社会人の違い」を考えると行動はどう変わるのか。

2021.11.08

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2021年ハロウィン、渋谷。今年もコロナ禍でのハロウィンとなり、人出は少なかったようですが、なかにはキャラクターに扮した人も。「騒ぐと怒られちゃうかな」とインタビューに答える社会人とおぼしき仮装の男性。会社や取引先の人もこの映像を見るんじゃないかな、と他人事ながら心配になりました。今回は、学生と社会人の違いについて考えます。

繰り返される憂い。「最近の若い者は…」

内定者研修や新入社員研修の冒頭、研修の受講者にかならず考えてもらうのが「学生と社会人の違い」です。主にグループワークで取り組むことが多く、各グループの代表が話し合いの結果をまとめて発表しているのではないでしょうか。就職活動を通して、何度となく企業分析や自己分析を繰り返してきた彼らにとって、「学生と社会人の違い」は飽きがくる程に見て聞いてきたことに違いありません。

ためしに「学生と社会人の違い」 「答え」で検索してみると、面接官に刺さる答え方が懇切丁寧に書かれたサイトがたくさんヒットします。

それでもなお、導入時の研修でこのテーマをカリキュラムに加えるのは何故なのでしょうか。

それは、「どうしても分かってほしい」からです。

新入社員を預かることになった先輩や上司は、毎年のように、学生気分が抜けていない新入社員に困らされ、どうしたらよいものか辟易とさせられます。

時代が進み、人々の価値観が急速に変わるなかで、ほんの数年生まれ年が違うだけで常識や考え方は違ってきます。皆さんは入社3年程の若手社員が、新入社員を「若い子」と呼ぶのをお聞きになったことはありませんか?そんな様子を見聞きすると、私のような古参は、「いや、君の行動も未だ新鮮だけどねえ・・・」と心のなかで呟きます。

もっとも、哲学者プラトンの著書『国家』に「最近の若い人は」的なことが書かれているらしいので、私の親世代からすれば私も「若い人」であり、価値観や常識の違う困った日本人なのでしょう。

つまり、新入社員であれ、若手社員であれ、そして私のようなベテラン社員であれ、価値観や常識を360度パーフェクトに網羅することはできないということです。そういう意味では、「社会人とは何か」は私たちビジネスパーソンにとって、永遠の課題なのかもしれません。

だからこそ知ってほしい、学生と社会人の違い

「永遠の課題」といいながら、もちろん解答もあります。それは、コンプライアンスや責任感に関わることです。

自社の新入社員に非常識な振る舞いをされては会社として困ります。“バイトテロ”に代表されるコンプライアンス違反事案などは、ふとした気の緩みや“ノリ”から起こっています。内定式を終え、入社式を終えた新入社員が、そのような事件を起こすとは思いたくありませんが、抜けきらない学生気分のまま愚行に及ばれては、企業イメージが著しく傷ついてしまいます。

「どうしても分かってほしい」。

これは、私のような口うるさい古参社員だけの想いではないはずです。若手社員が「最近の若い子は」と愚痴を言うように、職場の先輩の多くは、新入社員に早く組織の一員としての自覚を持ってもらいたいと願っているはずです。

さて、内定者や新入社員を集めての研修に話を戻します。

「お給料をもらえる」 「責任が増す」 「残業がある」 「時間を拘束される」。これらは「学生と社会人の違い」について、研修の受講者に考えてもらった際によく挙がる回答です。どれも間違いではありませんが、事実ベースの切り口に過ぎません。研修に立ち会っていて、私が感心するのは、受講者の想像力を垣間見ることができる瞬間です。

「学生と社会人の違い」の回答でいうならば、「色々な世代の人たちといっしょに働く」といったもの。

すでに社会に出て働いている私たちにとって、この感覚は当前ですが、内定者や新入社員がこのことに気づくのは難しく、会社で働くことを具体的にイメージしようと努めなければ出てこない回答です。

「色々な世代の人たち」は「様々な価値観をもった人たち」と言い換えることができます。学年、部活動、サークル活動など、同じ時代背景、似た志向の友人と過ごしてきた彼らが、これからの人生の大半を、自分とは異なる価値観のコミュニティで過ごす自覚を持つこと、これこそ、内定者、新入社員の皆さんに「学生と社会人の違い」を考えてもらう理由なのではないでしょうか。

まとめ

最近見た動画サイトで、ある人が「プロフェッショナルとは何か」の問いに、「人の期待に応えること」と回答していました。学生の本分が学業だとすれば期待されるのは「よい成績」であり、至極明白な答えです。しかし、この公式を単純に社会人に当てはめることはできません。それは、社会人の本分が一つに絞れないものだからです。社会人は360度の方向から期待を寄せられ、そのすべてに何らかの応答をしなくてはなりません。「学生と社会人の違い」は、内定者、新入社員にとってベーシックな問いですが、実は真剣に深掘りして考えるに値する問いなのです。

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