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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

オンライン飲み会に学ぶ社内勉強会のルール

2020.08.21

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はじめて“オンライン飲み会”をしたときのこと。酒に弱くノンアルビールで参戦していた私が早めに離脱した数時間後、再度URLに繋いでみると、それぞれの場所でそれぞれに酩酊した友人たちが、成立しないコミュニケーションのなか飲み会はまだ続いていました。お互いの元気な様子を見られるのはいいけれど、飲み会として楽しかったかというと違うかもしれない。ということで、その後は少しずつ“決まり事”を設けています。ものごとにはルールが必要ですね。

まずは、オンライン飲み会のルールを確認してみよう

ものごとを楽しむには目的にそったルールがあると効果的です。2019年の秋に開催され、南アフリカ共和国の優勝で幕を閉じたラグビーワールドカップ。日本代表初のベスト8入りで列島を夢中にさせてくれましたね。このとき、私たちは幾つかのラグビーのルールを知りました。ノックオンやスローフォワードが試合を面白くし、ノットリリースザボールやノットロールアウェイが選手の安全を守っていました。選手も、そして観客も試合を楽しめるように設けられたルールです。

さて、冒頭で述べた友人とのオンライン飲み会。気兼ねのない間柄ではありますが、自然発生的にルールが決められていきました。

①呑むことより会話を楽しむ

コロナ禍では普段以上に健康に留意したいもの。アルコール量が増えるのは身体的、精神的によくありません。

②終了時間を決めておく

仲間には海外在住者もいるため時差を考慮してまず1時間。2次会、3次会もありますが、1時間ごとに仕切りなおすことにしました。とくに3次会は、無料のzoomアカウントで繋いで強制的に40分で通信を切ってしまうこともあります。

家族のいる者ばかりなので、延々と飲み会を続けるのは気が引けます。実際に伴侶とちょっとしたトラブルになった友人もいました。そうした事例は数あるようで、ネット検索をするとオンライン飲み会に対しては、そのルールについて多くの投稿がされています。

オンライン飲み会の代表的なルール

①参加人数に考慮する

8名くらいまでが適当。オンライン上では会話に参加するタイミングが難しい。これ以上の人数だとまったく発言しない参加者もいます。

②終了時間を決めておこなう

居酒屋やBarではないのでオーダーストップがなく、ダラダラと長くなりがちです。いつまでも一人でテンション高く飲んでいると、家族に冷ややかな目で見られます。健康にもよくありません。

③参加場所と声のボリュームに考慮する

自宅から参加する場合、映り込みを気にして家族の行動が限定されたりします。酔って大声で話すのも迷惑ですね。

④参加が強制にならないように注意する

コロナ禍、みんな外出を自粛していますので、「予定がある」といって断ることが難しいのが自宅で参加のオンライン飲み会です。飲み会そのものが苦手な人もいますので、価値観を尊重しましょう。「付き合いが悪い!」とかLINEに書き込んではいけません。

みんなで楽しむって、そういうことだった! ルールが勉強会を面白くする

社内勉強会は、参加者同士の対話をとおして気づきを得ることで学習が深まっていきます。そのため、場を仕切る人物は講師である必要はなく、むしろファシリテーターを置くことのほうが適当です。そのことは、書籍『勝手に人が育っていく!社員100人までの会社の社長のすごい仕掛け』(かんき出版)にも書かれていて、ファシリテーターは、勉強会での対話を促進させ、参加者が一つでも多くの気づきを得るための支援をする役割を担っているとされています。

では、対話を促進させるにはどうしたらよいでしょうか? 同著では、ファシリテーターの補完的な役割は、「勉強会を面白くすること」として、そのためのコツ、“ルールを徹底すること”の大切さを述べています。ルールは勉強会を開催する組織に合わせて決めてよいのですが、ここでは書籍にあるルールから2つを抜粋して紹介します。

・社内勉強会では、参加者がともに教え合い、ともに学ぶものとすること

・主体的に発信・受信を行い、思考や知識の幅を広げること

これらは、参加したメンバー全員が有意義な時間を過ごすための、「勉強会進行上のルール」です。参加者が意識するのはもちろん、ファシリテーター自身も肝に銘じたいですね。ファシリテーターのように場を仕切る立場にいると、「みんなより優れていなければ」とか、「教訓になることを言わなくちゃ」といった観念に陥るものです。しかし、ファシリテーターも参加者も同等の立場なのが社内勉強会の良いところ。知識のある者はその知識によって、知りたい人はその疑問によって、互いに教え合い学んでいきましょう。

いよいよ、オンライン飲み会のルールを社内勉強会に当てはめてみる

さて、オンライン飲み会のルールを参考にしたいのは、勉強会の進行の前段、“開催”に際しての“決まり事”です。先に述べた「代表的なオンライン飲み会のルール」を勉強会に当てはめて考えました。

参加人数を考慮する

オンライン飲み会で誰もが会話に参加できるように設けられるルールです。社内勉強会でも同様の理由でルールとして検討の価値があります。お互いの発言から新たな学びが生まれる社内勉強会では、インプットだけの参加者は限りなく“0”に近い方が多くの気づきを得ることができます。昨今では、勉強会をオンラインで開催するチームも多く、今まで以上に「発言しやすく発言を受け止めやすい参加人数」への考慮が必要になりました。

終了時間を決めておこなう

オンライン飲み会では長時間にならないように、予め終了時間を設定します。社内勉強会でも開催時間を短く、60分程度に設定しましょう。長時間の開催に対応する資料を用意するには手間がかかり、主催側の負担が増えてしまいます。また、本来業務で忙しい参加者も長時間の勉強会を敬遠するでしょう。実際、多くのチームが60分で社内勉強会を開催しています。

参加場所と声のボリュームに考慮する

オンライン飲み会とまったく同じ理由が考えられます。オフィスで勉強会を行うにしても、自宅からオンラインで参加するにしても、周囲への配慮は必須です。とくに自宅からオンライン参加する場合は、ご家族の理解を得て協力をお願いしなければいけないですね。在宅テレワークの原則です。

参加が強制にならないように注意

社内勉強会に高い効果をもたらすことの一つに能動的な学習意欲があります。多くのチームが参加者を有志で募っているのは、勉強会非公式なものだからというだけではありません。学習テーマに興味のある人が集まって学ぶことで勉強会の質を保つことができるからです。強制参加でないということは、参加者を集める苦労と背中合わせではありますが、飲み会に参加したい人とそうではない人がいるように、それぞれの価値観を尊重することによって、参加者全員が楽しく有意義な“会”になります。

いかがでしたでしょうか?オンライン飲み会と社内勉強会を同じルールで捉えられることに驚きませんか?遊びも仕事も、楽しく面白く取り組むにはルールが必要です。皆さんの社内勉強会の在り方の参考になれば何よりです。