ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

ラッキーを呼び込む?セレンディピティが起きる社内勉強会の真実

2020.09.18

「社内勉強会に顔を出す必要、自分にある?」

「しかも、社内勉強会の常連メンバー、なんか意識高い系で自分は馴染めないかも…」

そんな風に思ってはいませんか?参加義務のない勉強会に出ている時間があれば、「あさって提出の提案書を仕上げたいな」という方、きっと多いのではないでしょうか。

色々な理由で社内勉強会への参加にためらいを感じている皆さん、「勉強会が思わぬ発見に結びつく!」かもしれないとしたら、いかがでしょうか。社内勉強会を通して、知見を広める楽しさをお伝えしたいと思います。

偶然は感度の高いアンテナにひっかかる

皆さんは「セレンディピティ」という言葉をご存知でしょうか。スリランカ(=セレンディップ/アラビア語)の3人の王子が機転を利かせて困難を乗り越えるというペルシアの寓話が語源となっていて、偶然の発見や幸運という意味です。とは言え、「棚からぼた餅」のような単なる「ラッキー!」とはニュアンスが異なり、ラッキーな結果をもたらすには、自分もそれなりの努力が必要であるという意味も含んでいる言葉です。つまり、待ちの姿勢でいても、奇跡は起こらないということです。

では、セレンディピティを起こすのに必要な、日常行動とはどのようなものでしょうか。

①自分の興味・関心事に偏らず何にでもアンテナを張る

②出会いの場を積極的に利用する

偶然の発見や幸運がどこにあるのか、私たちの誰にも分かりません。したがって学期末試験のように山をはることは不可能です。たとえば、仕事の必要にかられて集めた情報は、使い道が限定されていて、その情報をもって偶然の発見を期待するのは難しいでしょう。自分の興味・関心だけではアンテナ感度として不十分で、もっと広い情報網や、全く違う視点での知識がセレンディピティを呼ぶのです。

セレンディピティを起こす、好奇心と行動力

今年7月に亡くなられた英文学者、外山滋比古氏の著書に「乱読のセレンディピティ」(扶桑社文庫)があります。自分の好きな分野の本だけでなく、多くの分野を無節操に読むことによって思考力が上がり、思いがけない発見を呼ぶことがあるといったことが書かれています。学びたいテーマを探すことすらセレンディピティには無意味で、むしろ、自分は知りたいと思わなかったテーマに触れることが、思考力をつけ、思いがけない発見につながるということですね。

その点、社内勉強会は、会社の同僚や先輩が興味を持っている事柄が学習テーマになることも多く、自分では思いつかなかった分野の知見を広げる場所として適当だと言えるでしょう。

同じ意味で、出会いの場に積極的に顔を出すことも、セレンディピティを呼ぶことにつながります。新しい生活様式では、多くの人が集まるイベントを避ける傾向にありますが、そのかわり、オンラインツールを利用してのセミナーや趣味の場が開催されるようになりました。今まで独学で楽しんでいた趣味も、ワークショップに参加するなどして「初めまして」の機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

社内勉強会についても、オンライン開催にすることによって地理的な参加条件が解消されます。地理的垣根のない状況は、他部署のエースやレジェンドの興味深い話しを聞くチャンスを増やすかもしれません。

また、社内勉強会には、その日のテーマをこれと決めずに参加者が持ち寄ったトピックスについて意見を交換し、対話を通して学びを得るスタイルをとるチームがあります(参考:「勝手に人が育っていく!社員100人までの会社の社長のすごい仕掛け」かんき出版)。学びたいテーマを絞らず、周囲の人の興味・関心事に身をゆだねれば、意識してこなかった自分の考え方や信条に気付くことができます。

乱暴な言い回しではありますが、たとえ興味のないテーマであっても、「アンテナ感度を上げる」を目的に、社内勉強会の場を活用してもよいのではないでしょうか。

ノーベル賞受賞者が知っている、セレンディピティが起きる人

セレンディピティをズバリ和訳することは難しいと言われています。それは、単なる幸運でも、単なる発見でもないからなのでしょう。冒頭に述べたように、セレンディピティを起こすには従前の努力が求められます。要するに、偶然に表出した何らかの事象が、自分や仕事、会社にとって重要で有用だと気付くには、それなりの知識が必要だということです。見通しを立てづらい今の世の中では、チャンスがどのように巡ってくるか誰も予測がつきません。物事の価値を判断できるだけの素地を身に付け、観察力や洞察力、思考力や発想力を発揮できる準備をしておきたいものです。

「何もやらない人にはセレンディピティが起こらない。一生懸命に真剣に新しいものを見つけようと行動している人には顔を出す」

これは、2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木章氏の言葉です。

アンテナを広く張ることや、乱読で数多の知識に触れることは、一見すると合理性に欠けるように思えます。しかし、知識や経験の積み重ねの行動が偶然を洞察する能力となり、セレンディピティを起こすとも言えるのです。

社内勉強会の存在理由を考え過ぎて参加を躊躇する前に、まずは一歩踏み出してみるのも一つの方法ではないでしょうか。きっと何かの気づきがあるはずです。

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