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私も先輩!入社2年目に起こること、その対策。

2022.04.05

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世の中は卒業シーズン。コロナ禍での特別な学生生活を終えた若者たちが巣立っていきます。つい卒業生に気持ちが行きがちですが、新年度が始まる4月には、2021年度入社の社会人の皆さんが、はじめて後輩を持つことになり、ピカピカの先輩1年生が誕生します。気になる入社2年目について整理しました。

2年目社員は何がツライの?

緊張の続く入社1年目を過ごして、仕事も人間関係も少し分かってくるのが入社2年目の皆さんです。前年に担当した仕事も新年度からは2回目となり、上手くやるコツも掴めています。特に、同じ部署に後輩が配属される2年目社員の方は、先輩として気合が入るところでしょう。

しかし、2年目には2年目の憂鬱があることも事実です。昨今では入社翌年にして既に転職を考える人もあり、リーマンショック(2008年)の頃に使われ始めた“第2新卒”という言葉は今でも現役です。

転職市場でいう第2新卒は、入社3年以内の25歳~26歳くらいまでの求職者を指すようですが、今いる会社で頑張れるか、それとも転職を考えるかは、入社2年目の過ごし方にかかっているのかもしれません。

仕事にも環境にも慣れてきたはずの2年目の社員の皆さんが躓くこととは何かを考えてみます。

想像に易いのは立場の変化です。何をするにしても“新入社員”の免罪符があった1年目とは違い、2年目社員は“経験”を積んでいるものとされます。たしかに1年間の会計年度を過ごすなかで、売り上げ・回収にかかわるイベントを一通り目の当たりにし、社員として関わってきています。

たとえそれが、右も左も分からないままの無我夢中の経験であり、本人には何が身についているのかサッパリ分からない場合でも、周囲の先輩・上司からしてみると、それも“経験”です。ゆえに、たった2回目のサイクルにもかかわらず、2年目社員の皆さんは経験者として扱われます。

単に仕事をこなすだけでなく、一定の成果や自律性も求められます。先輩のサポートをもらわずに担当する仕事が増えたり、企業によっては新規顧客の獲得など、難しい仕事が課されたりすることもあるでしょう。

しかし、成人した大人が1年間でどれほどの成長を実感できるものでしょうか。「先輩との力量の差は明らかだし、仕事を進めていく上での人間関係もそれ程堅固ではない」と、つい自分を悲観した気持ちになるのも致し方ありません。

1年たったというだけで重くなった責任に、押しつぶされてしまう人がいるのも分かるような気がします。

強みと弱みを把握して信頼を勝ち取る

次に、後輩ができ、仕事を任され、責任を負う2年目の社員が、その立場に躓かないためにできることを考えてみようと思います。

私が社会人2年目の頃を思い起こしてみました。支店に4名の新入社員が配属され、その内の一人が同じ部署でした。表向きは優しい先輩でいようとしながら、その実、後輩に追い抜かれることのないように、とても気を張っていました。顧客への訪問回数を増やしてみたり、先輩の仕事を手伝って毎日遅くまで仕事をしたり、いわゆる“猛烈な仕事”を実践しました。当時の私が、上昇志向が強かったこともありますが、根底にあるのは、自分のスキルや評価に対する不安だったのではないかと思います。

「新入社員であった1年間に自分は成長し一人前の社会人になったのか」

そんな風に思い、たまらなく不安だったのです。

現在では、仕事に対する価値観も様々で、生活全般に占める仕事の重要度も人によって違います。もちろん誰もが上昇志向であるはずもないので、ゆったりと泰然自若の構えで仕事に向き合う若い方々もいることでしょう。

しかし、2021年度の新入社員研修に登壇された講師の皆さんから聞く受講者の傾向は、おしなべて「真面目」でした。真面目であることは良いことですが、一方で、一種の危うさと表裏一体とも言えます。なぜなら責任感をもって真剣に仕事に取り組むがゆえに、躓いたときの落ち込みが深いからです。

2年目となって躓かないために、あるいは、躓いてしまったとき、するべきことは“不安”を拭うことです。

かつて私が感じた“自分自身への不安”は今、2年目の社員の皆さんが抱える不安と、本質的に同じだと思います。まずは自分が成長した証、これまでの人生や1年間の社会人生活で培った“強み”を棚卸ししてみることです。大仰なスキルでなくても構いません。強みと呼べないようなことでも「できるようになった」のなら、それも数えましょう。

1個1個、自分にできることを認識していくことで、「得意」ないし「やりやすい」仕事の仕方が見えてきます。

もう一つ大切なことは、できないことを素直に認めることです。

一昔前は、「できないことでも残業をして長時間働くことで何とかする姿勢」を評価する傾向がありました。けれど現代のビジネスはスピードの時代です。2年目の社員が時間をかけて仕事を完遂しても、きっと褒めてもらえません。

それより、「分からないこと」「できないこと」を周囲に隠さず、素直に認めたうえで協力をあおぎ、効率よく納品することの方が賢いやり方です。ちなみに、これは“巻き込み力”といって、社会人に必須のスキルであると認識されています。

「できない」「分からない」を認めることに抵抗がある人もいることでしょう。後輩ができたのなら尚更です。

一方で、先輩や上司の立場からすると、2年目の社員が分からないままでいるより、早い段階で状況を共有してもらい、仕事の進捗速度を上げることの方が重要です。また、「できない」「分からない」の相談ができるということは、仕事がチームに紐づくものだと分かっている人だと確認することができます。つまり「できない」「分からない」を認めることのできる素直さが、チームの一員としての信頼に繋がるのです。

まとめ

仕事をする上での強み・弱みの整理は、どの段階のキャリアでもやってみる価値のある作業です。2年目社員の皆さん、アッという間に過ぎた新入社員としての1年間を振り返るつもりで、ぜひやってみてください。これからの仕事人生を築く礎が見えてきますよ。

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