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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

社内勉強会を効果的にするための魔法のルール

2021.06.28

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普段行っている社内勉強会、「もう少し効果を上げたい」と思っている方も多いことでしょう。そのような方のために、“社内勉強会を効果的にするルール”についてご紹介したいと思います。ぜひ、勉強会の冒頭で話してみてください。

ルール

①参加者がともに教えあい、学ぶものとする

社内勉強会の最も根本的な土台となるルールです。これを各参加者が認識していないと、勉強会の方向がずれたり、効果の低いものになってしまいます。いわゆる講師から一方的に知識をシャワーのように浴びせるタイプの研修ではなく、あくまで参加者どうしでの相互成長を基盤とするということを忘れないでいただきたいのです。

②主体的に発信・受信を行い、思考や知識の幅を広げる

聞いているだけ(受動的な姿勢)では何も気づきは得られません。自分から発信する(能動的な姿勢)ことで、相手は気づきを得られますし、自分も相手から気づきを得ることができます。会社が用意した「受けなければならない研修」ではなく、「自分たちから学びにいく勉強会」の違いを押さえたうえで、参加いただけるようにしましょう。

③最低一つでよいので、必ず有益な気づきを得る

短時間でも実施できる社内勉強会、多くのことを得ようと欲張ることも大切ですが、重要なことは「質の高い気づき」を得ることです。そのため気づきの数よりも質を重要視してみましょう。ただ座って勉強会を過ごしていては質の高い気づきを得ることはできませんので、冒頭にこのようなルールを発信することで、参加者にも「気づきを得なければ」という意識が芽生えます。

④すべての発言を、いったんは受け入れる

自分の意見と異なる発言に対するスタンス(受け入れ方)をしっかりと明確にしましょう。重要なことは「いったん受け入れる」ことです。自身の価値観と異なるということは、新しい発見や気づきを得られるチャンスにもなるということです。否定的なスタンスをとってばかりでは、自分の意見に固執する狭い視野になってしまいます。

ルールの提示方法

これは必ず勉強会の冒頭に言うようにしてください。また、4つのルールについては「なぜ必要なのか」という理由も添えて伝えるようにしてください。一方的な押し付けではなく、必要性や背景を伝えることで、参加者も腹落ちしてルールを遵守しやすくなります。

また、細かいテクニックとして、ルールを板書し参加者に読み上げてもらうという方法もあります。ファシリテーターがただ文章を読み上げるのではなく、参加者にアウトプットさせながら意識してもらうためのテクニックと言えます。

会社独自のルールも効果的

ここで挙げた以外の会社独自のルールもよいでしょう。例えば、自分の業務に置き換える癖をつける、グループワークでは必ず一言以上発言する、意見は常に可視化して相手に伝える、など。レベル感やルールの重みは企業それぞれの色が出ると思いますが、自社独自の効果が高いものをぜひピックアップしてみてください。参加者自身がルールを考える、というアイデアも面白いかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「ルール」というと縛りのように感じるかもしれませんが、社内勉強会を効果的に行うためには、こういった取り決めも非常に重要なのです。このルールが常態化すれば、他の研修などでも同様に能動的になりますので、ぜひ意識づけをするようにしてみましょう。