Column
ロクゼロコラム
3分で読める社内勉強会の話
参加者目線で変わる、社内勉強会「成果を高める3つの意識」
2021.03.25
社内勉強会を通じて、自社に何かしらの成果をもたらしたいと考えるのが企画者です。しかしながら、「成果をもたらす」ことは容易なことではありませんし、相応の工夫も求められます。工夫の仕方は様々ですが、企画者ができること、ファシリテーターができること、参加者ができることなど、それぞれの立場で考えることができます。本コラムでは、この中でも「参加者の立場」にスポットを当て、事前・当日・事後に意識していただきたいことをまとめていきます。
① 参加者が“事前に”意識したいこと
例えば、あなたが参加したいと感じる社内勉強会がある場合、事前にどのようなことすべきでしょうか。ここで重要なことは、まずは自社の社内勉強会の目的や流れをしっかりと理解することです。
社内勉強会の目的とは、企画者の開催意図です。別の表現でいうと、“参加者にどのような姿になってもらいたいのか”ともいえます。あるべき姿というと仰々しいですが、要するに「専門知識を身につけて欲しい」「学ぶ習慣を身につけて欲しい」「参加者同士の絆を深めて欲しい」のかを、参加者自身が知る姿勢が大事ということです。この目的を把握していると、勉強会当日の意識や姿勢も変わるはずです。ただ闇雲に参加するのではなく、しっかりと会の目的を知るようにしましょう。
また、勉強会のテーマに関して、自分なりに調べてみたり、意見を持ってみることも大切です。勉強会は各自の持つ知見の共有から学びを得ていくので、情報量を備えておくことは有用といえます。
② 参加者が“当日に”意識したいこと
会の当日に意識できることを確認してみましょう。実は事前事後と比較すると、当日に意識すべきことは案外とシンプルで、一言で述べると「真面目に参加する」ことです。当日はファシリテーターが進行を担当しますし、時間やできる事も限られた状況です。あれこれと考えるよりも、テーマや与えられた議題に対して真摯に考え共有することが大切といえます。
あえてもう少し深く言及するとなれば、「普段よりも多くアウトプットを意識する」です。学びはインプットよりも、自分の頭で考え発するアウトプットから生まれやすいです。ぜひ受身の姿勢にならず、テーマや議題に沿った自身の体験談や考えを、相手に伝えていくことを意識しましょう。
③ 参加者が“事後に”意識したいこと
社内勉強会は、いわゆる教育研修ではありません。従って、学んだ内容を復習するといった行為は必要ありません。しかしながら、学びっぱなしで何も行動に反映されないのは、時間の無駄になってしまいます。そこでおススメしたいのが、行動目標立てです。
例えば、勉強会で得た学びから、日々の業務で活かせる「思考」や「行動」を一つピックアップします。それを次の日から実践してみましょう。実践の頻度やタイミングは色々とあるでしょうが、次のような実践サイクルがおすすめです。
社内勉強会開催後
1週目:行動目標を毎日振り返る
2週目:行動目標を週3回(月水金)振り返る
3週目:行動目標を週1回(金曜日)振り返る
4週目:1カ月実践してみての気づきを抽出し、目標を見直しを検討する
このようなイメージで少しでも学びが実践に活かせることが重要なので、そのための仕組みも考えてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。社内勉強会も、関わる側の立場によって工夫できるポイントが変わってきます。今回ご紹介したのは「参加者」でした。企画サイドやファシリテーターから、学びをもらえるという受け身の姿勢では、自身の成長にもあまり寄与しないということが理解いただけたかと思います。参加者の意識も変えながら、ぜひ効果的な社内勉強会を実施してください。