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リモートワークで成果を生むセルフコントロールとは

2022.04.11

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働き方改革の一環として、また新型コロナウイルスの影響で、リモートワークを導入する企業が増えました。通勤時間が短縮されワークライフバランスがとれるなど、私たちもその恩恵を受けています。一方で、メンバーのいない場所で仕事に取り組むことで、やる気を保てず生産効率が落ちるといった弊害もあります。働く人のセルフコントロールについて、考えてみました。

誘惑や衝動をコントロールする力・自制心

セルフコントロールはいわゆる“自制心”のこと。

たとえば「欲しい物があるけれど散財せずに我慢する」とか、「苦手なチームメイトとも分け隔てなく和やかに過ごす」といったときに自制心が働いています。また、「配属先が希望の部署ではなくても組織のために積極的に貢献しようとする」といった態度も、自分の感情を優先させない自制心のある行動といえます。

このように23個の例を挙げただけでも、社会人にとって“自制心”がいかに大切なことかが分かります。

私たちは、大人になるにつれ、我儘を通すことの愚かさに気づき、おおよその事を我慢し自制できるようになります。それは家庭や学校、職場で積み重ねてきた様々な経験が、コミュニティで過ごす際の適切な行動に気づかせてくれるからです。つまり私たちは、集団の中の一人として生活しながら自身を育み律する“社会的存在”なのです。

ところが、リモートワークでは、肌感覚として自分が集団のなかの一人であることを掴みにくくなります。もちろん、自宅でPCに向かうときも真面目に仕事に取り組むべきことは分かっています。決められた仕事の納期も忘れてはいません。その上で、目の前に上司や仲間の存在がないことで緊張感が緩んでしまい、生産効率高く仕事をすることができなくなるのです。

シンプルに述べるならば、リモートワークで考慮すべき“自制心”は、“怠惰”であるか“勤勉”であるかの2択だと言ってよいでしょう。

リモートワークで“怠惰”に陥らないテクニック

もちろん、リモートワークで仕事をするからといって、誰でも何時でも“怠惰”に陥るわけではありません。しかし、集中力が続かない感覚を覚えた方も多いのではないでしょうか。これは、仕事をサボってしまう“怠惰”とは別ですが、集中力がないことによって仕事のスピードが落ちるのも、リモートワークで起きがちな“自制がきかない状態”の一つです。集中力の途切れは、結果的に仕事をサボるのと同様に、低い生産性となってしまいます。

では、そんな時、私たちはどうしたらよいのでしょうか。

「仕事をすること」に特化したセルフコントロールの手法には、仕事タスクを可視化する「かんばん方式」や、優先順位やスケジュールを5つのステップでタスク管理するGTDGettingThingsDone)、集中力を切らすことなく作業をするためのポモドーロテクニックなどがあります。

その他、仕事環境を整えることも効果的だと言われています。自宅に仕事スペースを作ることが難しければ、部屋の整理整頓をして余計なモノを視界から外す、気を散らしてしまいそうなモノ(テレビやスマホなど)を遠ざける・身近に置かない、などが考えられます。

ぜひ、自分にあった手法を見つけてトライしてみてください。

リモートワークのセルフコントロールに必要な心構え

次に、セルフコントロールをする際の心構えについて、もう少し触れたいと思います。

セルフコントロールとは“自制心”だと述べました。仕事中に気を散らすような誘惑は様々ありますが、自制のためには、それに打ち克つ健康な心が必要です。その意味でストレスはセルフコントロールの大きな障害です。

皆さんが少し強いストレスを溜め込んでいるとします。オフィスで仲間といれば、なかば強制的に仕事だけに向き合う環境に身を置くことができますが、リモートワーク環境ではそれさえ難しく、つい現実から逃げたくなったり、その場が楽な方へと気持ちが傾き、自制がきかなくなります。

そこで自分なりのストレス発散法を身につけるのも一つの打ち手です。

お昼休憩の時間に少し散歩をしたり、30分以内の短い昼寝(PowerNap)を効果的に取り入れたりすると、気分転換になり、必要以上にストレスを蓄積しなくてすみます。

また、リモートワークでは気軽に質問や相談ができないなど、「一人でいること」そのものがストレスになっていることがあります。リモートワークでは、今まで以上に仲間とコミュニケーションをとることを意識してみるのもよいでしょう。自分の声が届き、相手の声を聞けることで、リモートワーク環境ながら、仕事スペースに広がりを感じることができるはずです。

どんな仕事も一人では完結しません。仕事には前工程と後工程があり、今もそこで仲間が仕事をしています。これが分かっていれば、私たちがリモートワークでするべき、セルフコントロールの心構えが一つできているといってよいでしょう。

「ストレスを溜め込まない」
「仲間の存在を意識する」

まずはここから始めて、セルフコントロールの土台をつくってみてください。

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