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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

学ぶためのパワーの源!やる気のメカニズムと社内勉強会の関係性に迫る

2020.09.28

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社内勉強会を実施しているけれど、どうも皆のやる気がないように見える。たまにこういった悩みを聞くことがあります。そもそもやる気とは何でしょうか。言葉そのものの意味は皆さんもご存じかと思いますが、なぜ人はやる気が出たり出なかったりするのでしょうか。本日は社内勉強会とやる気の関係についてお話したいと思います。

「やる気」がないと社内勉強会はどうなる!?

ここでいうやる気(モチベーションともいいます)は、参加者のものとファシリテーターのものに大別できます。例えば、参加者にやる気がなければどうなるでしょうか。ファシリテーターの話を聞かない、他の作業をしてしまう、最悪の場合眠ってしまう方もいるでしょうか。これではまるで質の悪い授業のようですよね。一方で、ファシリテーター側のやる気がない場合、教え方や気付かせ方に何の工夫もなく、参加者も飽きてしまいます。

なぜこういった事態が起こりうるかをひも解くと、そこには研修の延長線上に敷かれた「強制的」というワードが浮かびあがります。つまり、人は誰かに無理やりやらされたり、押し付けられたものに対して、積極性や主体性を発揮しにくい生き物だということです。皆さんも経験があるかもしれませんが、学校で出された宿題を解くことは億劫になるのに、友達と遊ぶことにはワクワクしてしまう。そんな心理描写が大人になっても常に私たちの周りには渦巻いているのです。

参加者のやる気を引き起こすには

これが簡単にできれば悩みはしないのですが、いくつか方法があります。

①目的を明確にする

②参加者が学びたいテーマを扱う

③楽しい雰囲気や環境を提供する

人はある行動を起こすとき、それをなぜやるのか、目的や理由を知ると、自然と納得感を持つことができます。この納得感こそがやる気の源になるのです。例えば、以下のテーマをご覧ください。

・技術講習会

・『クレームゼロを目指す』品質アップのための技術講習会

下のテーマには、なぜその講習を受けるのか、その目的が入っていますね。この例のように必ずしもタイトルに目的が入る必要はないのですが、目的や理由付けをしっかりと参加者に伝えることが重要なのです。

他にも参加者が学びたいテーマをアンケートで聞き出し、人気上位のものを実施するというのも手です。当然ですが、大勢の人が学びたいと思うテーマは、参加される方の熱の入り具合も違うことでしょう。

また、楽しい雰囲気や安心できる環境も重要です。直接的なやる気に繋がるわけではありませんが、暗くネガティブな場よりも、明るくポジティブな場の方が参加者も前向きに取り組み、やる気を引き出しやすいはずです。

意外と重要!ファシリテーターのやる気

ここまできて、参加者のやる気については、その重要性など理解いただけたかと思います。しかしながら、社内勉強会を作り上げているのは、参加者だけではありませんね。そう、先ほど述べたように、ファシリテーターのやる気も重要な要素の一つなのです。

ファシリテーターのやる気を引き起こすには、以下の方法があります。

①目的を明確にして参加者と共有する

②ファシリテーターが教えたいテーマを扱う

③参加者のポジティブな意見に触れる

目的の部分は参加者と同様です。教える側もなぜこのテーマを扱うのか、目的を明確にしておくと、自身の教える行為の理由付けになります。別の言い方で言うと、使命のようなものでしょうか。人のやる気を引き出すには必要な要素ですね。

少し視点が変わりますが、あえてファシリテーターが伝えたいテーマを扱うということもアリです。自分が好きなテーマなので、当然ながらやる気が出るわけです。毎回ですと人が集まりにくいかもしれないので、たまにこういった趣向で開催するのがいいかもしれないです。

事後に参加者の意見に触れることも効果的です。もちろん悪い意見の場合はそうではないですが、良い意見やフィードバックを受ければ、次回も頑張ろうとやる気を起こせるはずです。アンケートといった形式的なものでなくともいいので、ファシリテーターへのお礼や気づきの共有など、見えるものとして何か残してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。やる気は誰もがもっているものですが、そのスイッチを入れるのは、意外と難しいものですよね。ただ、せっかく時間をとって社内勉強会を実施するのであれば、そこにいる皆さんがやる気をもって臨める環境を作り上げたいものです。ぜひ、全員がやる気をだせるような、配慮・工夫をしてみてください。