Column

ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

社内勉強会を正しく推進!そのための運営チームについて考える

2021.09.13

この記事をシェアする

有志で運営されることが多い社内勉強会。あなたの企業ではこれらの運営チームの役割分担がしっかりとなされているでしょうか。有志だからといって、何となくで運営してませんか?実は運営チームがどれほどうまく機能しているかが、社内勉強会の成功の成否を握っているといっても過言ではありません。ぜひこの機会に運営チームの役割を再確認し、質の高い社内勉強会運営に役立ててみてください。

運営チームでの主な役割

 ①推進担当

推進担当は、いわば運営チームのリーダーと言えます。チームの舵取りができるリーダーシップやメンバーとのコミュニケーション能力だけでなく、社内勉強会を企業に根付かせるために必要なあらゆる施策を前面に立って進める必要があります。

細かな作業は各担当に割り振っても構わないですが、全体の方針決めや経営幹部との折衝(報連相)、結果の振り返りなどを中心に行っていくため、ある程度は年次の進んだベテランの方が務める方がよいでしょう。

なお、一人の推進担当が業務多忙でなかなか関われない状況も考えられるため、複数名決めておくのも手です。この場合、推進する方向が人によりバラバラにならないようにすることだけ注意をする必要があります。

②設計担当

社内勉強会の内容に関わる細かな部分を設計する担当者です。テーマの決め方、参加者の選定、環境面のセッティングなど、勉強会の細かい部分を、推進担当の方針に沿ってブレイクダウンしていきます。運営の実務に携わる担当者なので、非常に重要です。

設計担当は、設計をして終わりではなく、勉強会実施後の検証にも責任を持つ必要があります。参加者の意見の吸い上げや改善に向けての原因分析、推進担当・ファシリテーターとの協調も求められますので、タスク遂行においても全体的に高いパフォーマンスが求められるでしょう。

なお、設計担当については、他との兼任でも問題ありません。チーム人数が少ない場合は、推進担当との兼任。当日の進行を合わせて行う場合には、ファシリテーターとの兼任もありでしょう。運営チームの中で最もコアとなるポジションですが、運営を通じて成長が期待できる役割でもありますので、あえて若手を配置することもいいでしょう。

 ③ファシリテーター

実際に社内勉強会を進行する役割です。いわゆる研修講師とはまた別で、知識の一方的な付与というよりは、参加者の議論を活発化させたり意見を引き出してあげることが主な役割になります。

「ファシリテーターは難しい」と感じる方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。確かに研修講師であれば、専門的な知識や豊富な経験を背景に“教える”ことが必要です。しかしながら、ファシリテーターの場合は、参加者自身が自分達の知見や経験を語る場を作ってあげることがメインです。無理に専門的な知識を身につけようとせず、どうすれば話しやすい雰囲気になるか、どのような工夫をこらせば勉強会が活性化するかに焦点を当て、準備や振り返りをするとよいでしょう。

 まとめ

いかがでしたでしょうか。社内勉強会の運営チームについては、さらに細かく役割分担をしている企業もいます。しかしながら、大きく分けると上記で説明したような3つの役割に集約することができるはずです。

推進担当であれば、自分だけではなく、誰にどのポジションを務めてもらうかなども考える必要があります。設計担当であれば、推進担当やファシリテーターと密に連携しながら勉強会の図面を引いていく必要があります。ファシリテーターは最後にそれらをしっかりと完成させる必要があります。こういった一人ひとりの役割を認識して、より質の高い社内勉強会を運営していきましょう。