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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

オンライン社内勉強会で「イノベーション」を生み出せるのか

2020.07.24

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2020年も半年が過ぎました。良くも悪くも非常に変化が著しい6カ月ではなかったでしょうか。現在も、世界中のいたるところで医療・経済について議論が交わされていますが、このような苦しい状況だからこそ、前に進むための知恵(イノベーション)が生まれるのではないでしょうか。

 「イノベーション」への取り組みはコロナでどう変化した?

以下は『人事白書2019』において掲載された、「イノベーション創出に向けて、どのような取り組みを行っているのか」についての回答です。

出典:株式会社HRビジョン『日本の人事部 人事白書2019

 イノベーションに向けた取り組みとして、

  • 経営層によるコミットメント・メッセージの発信
  • 社外の勉強会・交流会などへの参加促進
  • 部門を超えた交流の促進

が上位3つをほぼ同程度の割合で占める結果となりました。イノベーションの実現に向け、このような施策が2019年度は重要視されていたわけですが、2020年のコロナ禍においてはどのような変化を遂げているでしょうか。

まず、注目したいのは②です。コストや3密の影響もあり、なかなか越境的なセミナーや勉強会には行きにくくなったのではないでしょうか。もちろん主催者側もオンラインに切り替えるなどの対応をとっていますが、それにも限界があるように感じます。

一方、①③は自社内で完結させることができる施策です。ただし、③の「部門を超えた交流の促進」は、リモートワークの普及により、実施が難しくなった企業も多いのではないでしょうか。いずれにせよ、イノベーションの実現に向け、新たな課題が生まれてきていることは確かです。

 「イノベーション」のために今できること

こうし中で、イノベーションに向けた取り組みとしてお勧めしたいのが「オンライン社内勉強会」です。この取り組みの良さは、前述した①②③の項目をある程度網羅することができる点です。順を追って確認してみましょう。

経営層によるコミットメント・メッセージの発信

オンラインに限らず、社内勉強会のスタートアップを最も効率的に進める方法は、『経営トップが音頭をとる』ことです。「勉強会を実施していこう!」というメッセージを発信するだけでなく、理念に賛同する有志を集めて運営チームを結成したり、勉強会実施の動機づけを施したり、仕掛け人として経営トップが関わっていくことが肝要です。

社外の勉強会・交流会などへの参加促進

コロナの影響で、社外セミナーへの参加はかなり限定的になったと推察します。外が難しければ、社内でその文化を作っていけばよいのです。もちろん社外で得られる知識や経験とは質が異なりますが、「学ぶ」という姿勢や気づきはしっかりとあるはずです。ぜひ現場の「学びたい」という意識を、摘み取ることなく社内で育んではいかがでしょうか。

部門を超えた交流の促進

社内勉強会の目的の一つに、まさにこの部門間交流があります。社内勉強会は限られたメンバーだけで実施するのではなく、社内で広く門戸を開放すべきです。オンライン化により、場所を気にしなくなったというメリットも生まれたはずです。ぜひオンライン社内勉強会を、部門交流の場にしてみてください。

 まとめ

企業である限りは、常に継続することが求められます。そのためには、苦しい状況下であっても、イノベーションを生み出すことが必要です。世界経済は目まぐるしく変化の一途をたどっていますが、だからといって私たちの学びを止めてはいけません。なぜなら、学びこそがイノベーションに繋がるからです。イノベーションを生み出すための「学びの場」「交流の場」として、ぜひオンライン社内勉強会を活用してみませんか。