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社員の『主体性』を向上させて活力ある組織へ!

2021.12.06

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皆さんの周りに「指示待ち社員」と呼ばれてしまっている部下や後輩はいませんか?指示待ち社員は、業務スピードだけでなく組織の士気も下げてしまう困った存在です。なぜ主体的に考えて行動できないのか、自律したビジネスパーソンである方々にとっては不思議かもしれません。今回は主体性について整理します。

主体性とは何か

辞書によると、主体性とは自分の意志や判断に基づいて行動し、自覚的であること。また、そういう態度や性格のこと、とあります。ここでポイントとなるのは「自分の意志」と「行動・態度」です。

「今やろうと思ったのに~」

これは、子どもに宿題はやったのかと聞くと鉄板で返ってくる返事ですが、たとえば、

「もうやったよ!」

と返事が返ってきて「よしよし」と思っても、実は私たちが考察しようとする主体性とは少し違います。

「宿題は終わったよ。今は明日の予習をしてるよ」

もし、このような返事があったとしたら、それが主体性のある態度だといえます。

つまり、私たちビジネスパーソンが主体性と呼ぶのは、あらかじめ指示のあった事柄をこなしていくのとは違い、自分の意志で何をすべきかを考え、最良と思ったことを行動に移すことなのです。

社員に主体性を求めるのはなぜか

私たちが携わる全ての仕事には「相手」が存在します。その相手が次に何を欲するのか、それを想像して行動できる人と相手の指示を受けて行動する人とでは、印象がだいぶ違います。

どちらの仕事も一見同じような成果が上がったように見えますが、信頼や期待といったビジネス上のプラスαを獲得しやすいのは、相手のwantを想像できる人といえるでしょう。

「宿題をやったか」を問われて「もうやったよ」とこたえた子どもは、指示をこなしたにすぎません。一方で、自分のために次は何をするべきかを考えて、明日の予習をしている子どもは、将来を想像して行動ができています。

宿題、つまり「勉強すること」を大人からの指示と捉えず、自分のためと考えることができているといってよいでしょう。

ここで、恥ずかしながら、先ほど私自身がおこした主体性のない行動をご披露いたします。

お取引先から届く書類を上司に提出することになっていたのですが、その書類について今日の時点で提出が可能か上司から問い合わせをもらってしまいました。そう、特段の指示がなくても上司の手元に届くように配慮するべきだったのです。私の手元にある書類は、その先で上司が必要とする書類です。上司を介して、次の工程もあるでしょう。私のしたことは、タイムロスなくミスのない書類を提出する、そうした責任感の欠けた主体性のない仕事でした。

どんなに簡単な仕事であっても、相手の立場を想像し、自分にできることを考えて行動しなければなりません。例えば、ちょっとしたお手伝いのような仕事であっても、主体性をもって取り組むことは可能です。要は自分事と捉えて仕事をしているかということなのだと思います。

仕事を自分事と思えると、態度や行動がどのように変わるでしょうか。私はこう思います。

①責任感が生まれる
②創造性が高まる
③改善思考がはたらく

とくに年次の若い社員には、比較的負担の軽い仕事が割り振られることが多いことでしょう。だからといって、軽い気持ちで取り組んでいると、自身の成長の糧になりません。仕事の大小にかかわらず自分事と捉えることで、ビジネスパーソンとしての責任感を育むことができます。また、「自分の仕事」という認識があれば、指示された内容にとどまらず、より良く実践する方法はないか、という改善や創造性も生まれるでしょう。

主体性を引き出すために必要な取り組み

では、主体性に欠ける社員に注意やアドバイスをすれば行動変容を起こせるでしょうか。敏捷な行動を求めるのなら、それでもよいでしょう。

しかし、「自分の意志で何をすべきかを考え、最良と思ったことを行動に移す」社員となるには、それでは足りません。

自分の意志で考えるにしても組織の一員としての判断基準が必要です。また、実際の行動に移してよいかの承認を得るには、上司との信頼関係も要するでしょう。

実は、後輩や部下の主体性に疑問をもつ先輩、上司は非常に多いと言われています。それは、現代社会が、一人ひとりの働き方を尊重し、従来の就業スタンスを見直す潮流となったことが深く関わっています。

まず、テレワークが進み、社員同士のコミュニケーションはもとより、上司・先輩からの指示・命令もオンラインで行われるようになりました。テレワークではない職場でも、社員間のコミュニケーションは一昔前とは様相が異なります。社員同士が一定の距離を保つようになり、組織の一員としての自分より、個人としての自分や時間を大切にするようになりました。こうした状況が、会社組織に対する貢献意欲や主体性の持ちにくさを生んでいるのです。

後輩や部下の主体性を引き出すには、私たちが工夫をこらして仕事の価値に気づいてもらわなければなりません。そうすることで、仕事を自分事として捉えてもらうのです。

企業ビジョンや部門ごとの目標、ともに働くことの意味など、一つひとつ丁寧に認識を合わせていきましょう。

先輩・上司がコーチングスキルを高めて部下のモチベーションを引き上げたり、1on1を実施してコミュニケーションの基盤をつくるのもよいでしょう。1on1ではお互いの価値観や要望、期待を確認しあいましょう。

今は個人の働き方に注目が集まる時代です。そうしたなか、社員の主体性の有無は、組織の在り方が大いに影響します。組織側が待ちの姿勢では、指示待ち社員の行動は改善されません。より質の高いコミュニケーションの取り方が問われているのです。

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