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ロクゼロコラム

3分で読める社内勉強会の話

社内勉強会“無理をしない・させない”ことが継続の秘訣!?

2021.01.27

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社内勉強会を運営する方にとって、その効果を最大限にしたいと思うことは当然です。しかしながら、その想いが先立ち、無理なスケジューリングや長い拘束時間が発生していませんでしょうか?そうなると、参加者のモチベーションはなかなか上がらなくなってしまうでしょう。そんな時に覚えていただきたいのが、「無理をしない・させない」ということです。

無理をしない・させない=継続のヒント

無理をしないということは、何もやる気を前面に出さないということではありません。社内勉強会の位置づけは、あくまで各参加者のスキル面のアシストなはずです。自転車でいうところの補助輪のような位置づけですね。当然ながら主業務に支障をきたすような内容や時間拘束ではあってならないわけです。まずはこういった前提(社内勉強会の在り方)を再確認しましょう。

効果と負荷をほどよい塩梅にすることで、参加者の負担を少なくしながらも、業務で役立つ実感を得られるはずです。これにより、『この勉強会に参加して良かった』と感じる人が増えるでしょう。このマインドそが、継続するために必要な要素なのです。

案内文で気を付けること

メールや社内報で勉強会の案内を出す際、気を付けるポイントがあります。それは、できる限り「必ず参加」「強制参加」といった言葉を並べずに、メリットを強調しながら、参加者自身が「参加してみようかな」と思う文面にすることです。

魅力的なテーマタイトルはもちろんのことながら、その知識やスキルを知るとどのようになれるのかをイメージさせることが重要といえるでしょう。社内コミュニケーションの活性化を目的とするのであれば、「自由に話しましょう」といった言葉を使うのも効果的です。ある程度オープンマインドでフリーに話せる環境や空間があれば、肩ひじ張らずに前向きに参加を促すことができ、参加者としてもやらされ感を持たなくなるはずです。

ファシリテーターが気を付けること

勉強会を進行するファシリテーターも、無理をしない(させない)ような振る舞いが必要です。まずは自身のスタンス、講師や指導者の立場で接することがないようにします。社内勉強会は「学びの場」であり「共有の場」です。気づきは自身で得るものなので、皆が等しく平等の立場となり、ファシリテーターはそこで得られる気づきを発生させるような立ち居振る舞いが求められます。「こうあるべき」「こうすべき」といった知識や考えの押し売りをしないように注意が必要です。ファシリテーターは、気づきを促すような問いかけ、意見の共有(例:こちらのグループでこのような意見が出ました)などをするように心がけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。せっかく始めた社内勉強会、長く継続させてみたいですよね。そのためにはいくつか秘訣があるのですが、最も根本になることが「無理をしない(させない)」取り組み姿勢ということです。

私達が最も頑張るべきは主業務であって、社内勉強会はそれをサポートする役回り。こちらで無理がたたっては、主業務に悪影響が出てしまいますよね。強制や課題といった要素は可能な限り排除して、負担のない自由に話せる環境を目指すとよいでしょう。

また、勉強会を取り仕切るファシリテーターの振る舞いも重要になってきます。知識をシャワーのように浴びせるのではなく、参加者自らが主体となって取り組める勉強会であれば、自ずと「次回も参加してみたい」と思う方も多くいるはずです。

無理をしないし、させない。そんな社内勉強会を推進し、末永く“社内文化”として根付いていただければと思います。