Column
ロクゼロコラム
ロクゼロVOICE
ロクゼロVOICE Vol.01 情報戦略テクノロジー
2020.12.07
大手優良企業特化型システムエンジニアリングサービス(課題解決コンサルティング・オーダーメイドシステム開発)
大手優良企業が抱える課題・ニーズをITで実現する企業。他社と大きく違うのは「大手優良企業と対等なパートナー契約」であること。「お客様」ではなく「対等なパートナー」として意見を交わし合い、課題・ニーズを解決していくポジショニングである。また、システム開発に限定せず、調査・分析・選定など手段問わず、課題・ニーズの解決に取り組んでいる。
貴社の教育体系について
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渡邉
理念の共有や能力開発を挙げている企業はお見かけしますが、絆というのは特徴的ですね。どういった意味合いで使われるのですか。
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三善 様
現在、弊社は原則リモートワークを推奨しているということもあり、それによる社員間のコミュニケーションの希薄化が懸念されます。そこで研修やワークショップを活用し、心理的な距離を近づけること、つまりは「絆を深める」ことにフォーカスを当てよう!ということになったのです。
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渡邉
コンセプトがとてもキャッチーだなという印象を受けました。その他「ライブラリー」も気になったのですが。
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三善 様
ライブラリーは、情報を集約する場所のことを指しています。具体的には、会社として大事にしている理念や沿革など、自社理解を深めていくためのコンテンツをアップロードしていく予定です。コミュニケーションやマネジメントを円滑にしていくために、社内の共通言語を一つでも多く作っていこう、という想いから発案されたものです。ちなみに、学校を連想させるため、あえてライブラリーという名称にしました。
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渡邉
なるほど。社内の共通言語を作るという点で、研修やワークショップは有効な手段ですよね。
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三善 様
まさにおっしゃる通りです。これまで全社員が共通して受講する研修は無かったのですが、今回のIST SCHOOL発足にあたり新設することにしました。
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渡邉
全社員を対象とする研修には、どのようなテーマを選択されたのでしょうか。
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三善 様
セルフモチベーションコントロール研修、360°サーベイを使った研修など、ポータブルスキルやビジネスマインドにフォーカスをあてた研修を設定しています。もちろん、階層別・スキル別の研修なども徐々に増やしていって、学校の規模を大きくしていきたいと考えています。
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渡邉
それらも全て内製で実施をされるのですか?
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三善 様
もちろん内製出来るに越したことはないですが、内製にこだわってクオリティを下げたくはないと考えていますので、状況に応じて内製・委託を決めていきます。まだ構想ですが、学校でいうなら、部活・サークル・勉強会なども実施していきたいと考えています。
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渡邉
ありがとうございます。なんだか、だんだんと”学校”のイメージが湧いてきました(笑)
弊社サービス「ロクゼロ」について
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渡邉
ここからは弊社サービス「ロクゼロ」について、お話しを伺えればと思います。貴社での活用例をお聞かせいただけますか。
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三善 様
今年度の新人研修は、一貫性をもって行いたいという想いがありました。
そんな中、リモートでの実施となり、研修期間に短時間かつオンライン上でも
使用できるコンテンツを探していたんです。ロクゼロはうまくマッチしそうだと思いました。 -
渡邉
ほかにもe-learningなどの電子コンテンツがある中で、今回ロクゼロをお選びいただいた理由について教えてください。
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三善 様
e-learningは「勉強してください」といってもやらなかったりするでしょ(笑)正直、個人にかなり寄ってしまう部分があるなと感じています。それに、多少こちら側の意図が入れられるデザインが良かったんです。e-learningはそれが難しいかな、という印象でした。
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渡邉
具体的にはどのあたりをアレンジされたのですか。
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三善 様
単にテキストを読み上げて基礎知識を学習するだけでなく、実際に社内で起きた事例など、プラスアルファを交えながら伝えることが出来たので、受講者もイメージがしやすかったのではないでしょうか。
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渡邉
ロクゼロはそういった補足説明などもしやすいように余白を残した設計にしています。その他実際に使用してみて、いかがでしたか
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三善 様
「今日の1時間はこのテーマをやるよ」と決めてしまえば、あとはマニュアルを見ればよいだけだったので、講師側としては非常に楽でした。オンライン上でワークをする場合のみ、スプレッドシートなどを併用する形で実施をしていましたが、本当に準備の負荷がかかりませんでした。また、コンテンツの豊富さも魅力の1つでした。それに1テーマが60分というのも、他との組み合わせがしやすくてとてもよかったです。
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渡邉
嬉しいお言葉ありがとうございます。受講者様からは何かご意見がありましたか。
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三善 様
テーマ設定が細かくされているので、分かりやすかったという意見がいくつか挙がってきました。例えば、通常であれば“ビジネス文書研修”のカリキュラムの1つである“議事録の書き方”も、それだけで独立したテーマとして設計されていますよね。目的と学ぶことが明確だったので分かりやすかったんだと思います。
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渡邉
逆に、こんなところが不便だった、もしくは改善点などございましたら教えてください。
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三善 様
うーん、そうですね。講師がマニュアルを印刷せずに勉強会を実施する場合、テキストとマニュアルの2画面表示になるんですよね。私個人としては特に問題ないと感じましたが、人によっては気になるかもしれません。改善点というか、希望を申し上げれば、リモートワーク環境においてワークのアウトプットをするフォーマットがあると、より便利かなと思いました。とはいえ、新人たちはほとんど説明せずとも、スプレッドシートなどを使いこなせていたので、そこまで問題はなかったのですが。
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渡邉
今後、御社内でロクゼロの活用の幅を広げていくとしたときに、こういった対象者向けに、こんなテーマが欲しいといったご要望があれば、ぜひお聞かせください。
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三善 様
弊社では新人~若手層の研修機会が多いので、その階層向けのテーマをより拡充していただけると嬉しいなと思います。あとはリモートワークに関連したテーマが増えたらやってみたいなと思いますね。
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渡邉
確かに、ニューノーマルな働き方としてオンラインでの仕事の進め方は今後の課題といえますよね。来年度の新人研修も今年度と同じくリモート形式で実施されるのですか。
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三善 様
そうですね、来年度も基本は今年度同様のスタイルで進めていく予定です。
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渡邉
来年度もお力添えができるよう、ロクゼロのテーマ拡充に力を入れておりますので、どうぞご期待くださいませ。最後に、御社の人材育成の展望をぜひお聞かせください。
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三善 様
そうですね、冒頭にお伝えしたIST
SCHOOLで、「ワクワク×学び」を実現させることが一番の目標になるかと思います。そのためにも、従業員がより積極的かつ自主的に学ぶ姿勢を確立できるよう、遊びのある学習のしくみを作っていけたら良いなと考えています。 -
渡邉
本日は貴重なお話しをお聞かせいただき誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
1986年福岡県生まれ。
情報戦略テクノロジー 人事部 人材育成課 ミッションマネージャー
同社にて、教育研修(IST
SCHOOL)や組織開発、評価制度構築などの企画・運用業務を担当。
社会人のスタートは、医療系コンサル会社の法人営業担当。現場から営業企画を経て、人事・人材育成を経験。
2020年より同社にジョイン。前職含めて人事・人材育成に8年ほど携わっている。
ライター / 編集者
渡邉 良文(わたなべ よしふみ)
1976年、神奈川県生まれ。株式会社ヒップスターゲート代表取締役。
富士通株式会社を経て、人材育成業界へ転身。数社の研修会社にて講師、コンサルタント、営業統括マネージャーを経験。
2007年、日本を代表する大手電機メーカーの新入社員1200人の研修を総合プロデュースし、大規模研修における独自のノウハウを蓄積。
2010年5月、人材教育コンサルティング会社「株式会社ヒップスターゲート」を設立。現在は受講者を主体とした研修に注力をして商品・サービスを開発。
受講者が研修に没頭できる環境を実現する「ビジネスゲーム」を提供したり、「人は誰でも、常に学習している(自ら成長できる)」をモットーに、研修内製化や社内勉強会といった、企業の人材育成の自走・自立のサポートに力を注いでいる。
著書:勝手に人が育っていく! 社員100人までの会社の社長のすごい仕掛け(かんき出版)
渡邉
本日は、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。早速ではございますが、インタビュー本編に入るにあたり、三善様の担当業務について、お伺いできますでしょうか?
三善 様
現在は人事部として、「経営陣のパートナーとして従業員・候補者にとって一番いい会社を実現する」をミッションに、そして人材育成担当として、
「社員の皆さんがより活躍し、ワクワクして、働きやすい環境を創る」を目標に、教育研修や組織開発、評価制度構築などの業務に携わっています。
渡邉
「ワクワク」ですか。とても興味深いです。具体的にはどのような状態を指しているのですか?
三善 様
社員にとって一番良い会社、この会社にいて良かったと思える会社であるということです。研修であれば、受けさせられるではなく、「これ受けたいな」と思える研修ですね。全社員がそんな状態になってくれればという想いを込めて、ワクワクを一つのキーワードとして掲げています。
渡邉
ありがとうございます。続いて、御社の教育研修体系をお教えいただけますか。
三善 様
今年度の10月から「IST SCHOOL」という新しい教育体系をスタートさせます。その名の通り「IST
SCHOOL」は“学校”をモチーフにしていて、「絆づくりと学びの場」をコンセプトに、「理念の共有」、「絆」、「能力開発」を目的としています。