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ロクゼロコラム

ビジネスパーソン1UPへの道

リモートワーカー必見!生産性を高める3つの自己管理術

2020.10.09

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働き方改革の施策の一つとして推奨されていたテレワーク。実際には、4月の緊急事態宣言を受けて、このシステムに移行した企業が多いですね。テレワークの生産性については、「上がる」「下がる」両方の調査結果があり、実態はまだ掴みきれません。いずれにしても、私たちは、自己の生産性を高める方法を確立しておきたいですね。

これからのビジネスパーソンに求められる自己管理スキル

P・F・ドラッカー(アメリカ・経営学者)によって提唱されたMBO(目標管理)は、提唱元の翻訳本が出版されたことで日本でも一気に認知されました。2006年に労務行政研究所が行った実態調査では、日本企業の79.3%が、従業員数1,000名以上の企業に限定すると90%以上がMBOを導入していることが分かっています。MBOは、社員が自ら業務目標を設定し管理するマネジメント手法のことで、経営への参画意識と自己管理能力を高める効果があるとされています。自己管理能力は、リモートワーカー、オフィスワーカーの区別なく、自律したビジネスパーソンとして必須のスキルなのです。

一方で、特にリモートワーカーに自己管理能力が求められる側面もあります。

皆さんは、各地のトンネルに心霊現象が多く存在する理由をご存知でしょうか。それは、暗く先が見えないトンネルの様子が人を不安にさせるからだという研究結果があります。不安な気持ちが、トンネルの壁の修復跡を『白い着物姿の幽霊』に見せてしまうのですね。企業の管理者も、在宅ワークに不安を感じていて、コロナ禍で緊急的にテレワークに移行した企業では、人事評価の対象を『目視可能な成果』とする傾向があります。仕事への取り組み姿勢を評価しようにも、在宅勤務中の部下の様子を見ることができないからです。そのため、少なくないリモートワーカーが、よりシビアに成果追求をする立場となりました。

また、人間は他人の目があってはじめて集中して作業ができる、という考え方があります。カフェで仕事をするとはかどる、というのはこうした訳ですね。自助努力を頼りに目標を達成するのは、それなりの鍛錬がいるものです。要は誰にでもある『サボり癖』をどのように克服するかです。エンジニアの方々が集まってひたすらプログラミングをする『もくもく会』や、最近注目を集めている『オンライン自習室』は、自己管理の難しさを窺える存在です。

リモートワークに移行して半年経過。自己管理術も出そろった

形ある成果を生み出すため、あるいは、サボり癖を克服するために自己管理術があります。自己を統制し律する方法や気分転換をして作業効率を上げる方法など、様々な切り口のコントロールスキルが巷をにぎわせています。2020年度の新入社員の中には、入社後すぐに在宅勤務となった人も多く、彼らは自己管理の方法を工夫しながら研修期間を過ごしました。自己管理能力の習得は新しい生活様式の一つと考えてよいかもしれませんね。ちなみに、私どもの公開講座「新入社員フォロー研修」でも、今年からカリキュラムにセルフコントロール手法を盛り込みました。

【オンライン版】新人フォローアップ研修

さて、様々な自己管理手法が取り上げられ、試されるなかで、概ね3つの方向性が見えてきました。

①自分にあった仕事モードへの切り替えスイッチを探す

②Todoの優先順位付けで達成感を得る

③プライベート時間の過ごし方が仕事時間に影響する

それぞれの自己管理術、自分にあった手法を見つけよう

仕事モードへの切り替えスイッチは、本当にたくさんの方法があります。

・通勤時間をジョギングに変えて心身ともに切り替えをはかる

・部屋着から外出着に着替える、メークをする

・仕事前に食べるもの、飲むものを決めておく(アンカリング) etc…

健康維持も兼ねて、始業時間前にジョギングやヨガといった軽い運動を取り入れる方法もあります。血流を促すことで、交感神経が活発になり体が目覚めて仕事モードになるんですね。ただし、今までの生活習慣を変えることで、スイッチがうまく起動しない人もいるようです。通勤時間に合わせて、外出着に着替えたりメークをしたりするのは、生活習慣を変えたくない人にとってよい方法です。

Todo管理は、専用のアプリもリリースされていて、自己管理の手段としてポピュラーな方法の一つです。言わずもがなのTodo管理ですが、実はTodoリストを消し込むときの達成感がその肝と言えます。在宅ワークでは、上司の目が身近にないのと引き換えに、自分を承認してくれる存在もありません。Todo管理は、小さな達成感を重ねて自らを承認し、モチベーションを維持する手段として有効なのです。

専用アプリですが、付箋を貼ってはがす感覚でシンプルに使えるもの、アップルウォッチとの連携が可能なものなど、それぞれに役立つ機能が搭載されています。AppStoreGooglePlayで使い勝手のよいアプリを探してみましょう。

プライベート時間の大切さについては言うまでもありませんが、モードを切り替え、Todo を漏れなくリスト化しても、自宅での作業はプライベートのあれこれが目に入る環境です。それなら、Todoにプライベートの用事も組み込んでしまおう、とする考え方があります。124時間。仕事もプライベートも同じ時計で進んでいますね。仕事だけのTodoを管理しようというのがそもそもの間違いで、包括的に24時間を捉えて行動しようというのです。そうすることで、「翌日の仕事に支障が出る夜更かしは非効率」だとか、「週末に平日ランチ用のおかずを作り置きしておこう」といった、日々の過ごし方が意識されるようになります。

まとめ

緊急的テレワークで可及的速やかな自己管理が必要となり、インターネット上にたくさんのセルフコントロール手法がアップされました。Goto施策もはじまって、オフィス回帰の動きもありますが、冒頭で述べたように、自己管理術はリモートワーク、オフィスワークの区別なくビジネスパーソンに必携のスキルです。自分にあった方法を取り入れて有効に活用してみましょう。