Column
ロクゼロコラム
3分で読める社内勉強会の話
参加者選定は重要なファクター!社内勉強会をよりよくする秘訣
2021.03.15
社内勉強会の参加者について考えたことはあるでしょうか。一般的に、企画をたてる運営側が参加者を選定すると思いますが、その方法にはいくつかの方法があります。
①比較的近い年代の人を集める(横軸の重視)
②同じ部署内の上司・先輩・部下・後輩を集める(縦軸の重視)
③参加者の制限を設けない
①比較的近い年代の人を集める(横軸の重視)
同じ階層の人達を集めることにより、横軸の関係性を深めることができます。この場合、テーマはその階層で必要なスキルだけでなく、将来像といったキャリア的な内容でもよいでしょう。同じ目線で働く仲間だからこそ、お互いに学びあう土壌が育まれるはずです。注意点として、勉強会の自由闊達な雰囲気が、遊びのようにならないことが必要です。近い年次どうしとはいえ、勉強会では真剣にお互いの意見を言い合える環境であることが大切なので、ファシリテーターがそのあたりをうまくコントロールしていきましょう。
②同じ部署内の上司・先輩・部下・後輩を集める(縦軸の重視)
同じ部署内のメンバーで実施する場合、上司・先輩・部下・後輩といった縦軸の関係性を深めることができます。実施するテーマは、その部署で必要なる知識やスキルはもちろんのこと、広く一般的なものでも構いません。縦軸の関係で行う場合、どうしても上司・先輩側が議論のイニシアティブをとりがちになるので、そうならないためにも、こういった業務とは少し無関連のテーマを扱うことも必要です。勉強会実施の目的が「知識・スキルの習得」なのか、「関係性の深耕」によっても進め方が変わりますので、事前に進行調整できるとよいでしょう。
③参加者の制限を設けない
参加者の制限を設けず、色々な階層・部署の方を集めるパターンです。この場合、その会社が社員に何を求めているのか、それによりテーマも変わってくるかと思います。また、勉強会そのものの趣旨や存在意義によっても変わります。例えば、社員全体のスキルアップを図りたいし、同時にコミュニケーションをとってもらいたいという狙いが混在することもあるでしょう。その場合、学ぶスキルを活用して、チーム対抗でアイデア出しを行うなどすることで、両方の目的を達成することができます。
その他「外部からの参加者」
少し例外的な話にはなりますが、社内勉強会に外部参加者を呼ぶパターンもあります。これは交流の意味合いもありますが、外部の知見も取り入れるという狙いがあることが多いです。あまり専門的な分野や企業独自の内容となると、話しにくい方も出ると思いますので、そこに配慮できるようなテーマ選定が望ましいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。参加者の選定は、勉強会の目的や成果そのものに直結する重要な内容です。これから社内勉強会を始める方は、その趣旨に沿った参加者を選ぶようにしましょう。また、これまで社内勉強会の実施経験がある企業は、これを機会に少し見直してみてはいかがでしょうか。同じメンバーで実施を繰り返していると、どうしても視点が偏りがちになってしまい、先入観なども生まれやすくなります。参加者の編成を変えることで、視野の偏りをなくし、新しい考え方を取り入れやすくなります。
また、運営側の視点で決めるだけでなく、参加者にヒアリングしてみることも重要です。「誰と一緒に参加したいのか」「その人と何を話したいのか」など、参加者のメッセージも参考にPDCAサイクルを回すことで、よりよい勉強会にすることができます。“誰が”という点に焦点を当て、そこに合ったテーマ選定をすることで、より実りの多い会にしてみてください。